高麗史日本伝 下 (岩波文庫 青 487-2 朝鮮正史日本伝 2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003348727

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  • 高麗史に記載された日本との関係記事を選んで集めたもの。書き下し文と原文を載せる。現代語訳はない。文永の役(1274年)、弘安の役(1281年)で元と高麗の日本進攻以後から、倭寇の侵出が頻発するようになる。高麗朝末期の記述では、様々場所に倭寇が進出して、それを迎え撃つ武官が苦労していることが分かるし、倭寇が住民を殺したり捕虜にして連れていくことが分かる。役人の妻が連れ去られたりした記事もあった。何度か日本の幕府に倭寇の取り締まりを求める遣いが出されたが、当時の幕府の力が弱かったのか取り締まりに苦労しているという返事の時もあった。

  • この下巻では、「高麗史」の列伝の読み下し文と原文が載っています。

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著者プロフィール

武田幸男(たけだ・ゆきお)
1934年生まれ。東京大学名誉教授。専門は朝鮮前近代史。
著書に『学習院大学蔵 朝鮮戸籍大帳の基礎的研究』(学習院大学東洋文化研究所、1983年)、『高句麗史と東アジア』(岩波書店、1989年)、『高麗史日本伝』上・下(岩波書店、2005年)、『広開土王碑との対話』(白帝社、2007年)、『広開土王碑墨本の研究』(吉川弘文館、2009年)、『新羅中古期の史的研究』(勉誠出版、2020年)などがある。

「2022年 『新羅政治社会史研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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