レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 下 (岩波文庫 青 550-2)

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制作 : 杉浦 明平 
  • 岩波書店 (1958年6月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003355022

レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 下 (岩波文庫 青 550-2)の感想・レビュー・書評

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  • 「苦労せざるは幸運に値せず。」

  • (2016.12.28読了)(2002.05.11購入)(2001.05.15・第44刷)
    2016年1月に上京した際に、レオナルド・ダ・ヴィンチの展覧会を見ました。
    そのついでに、2月に「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記(上)」を読みました。続けて下巻も読むつもりだったのですが、取り掛かれないまま年末を迎えてしまいました。
    年末を目前に控え、何とか読み終えることができました。やれやれです。
    下巻の内容は、「科学論」「技術論」「手紙・メモ」です。
    科学論の目次を見ると、ダ・ヴィンチの関心事が広範囲にわたっていることがわかります。水に関しては、地球の中心に引っ張られる性質がある、というようなことをいっています。
    また、川の上流から下流に向かってみると、上流は大きな岩だらけで、下流に行くにしたがって岩が砕かれ、角が取れて石から砂へと変わっていくことを観察しています。
    地質に関しては、高い山の上なのに海にあるべき貝の化石などが見つかることに言及し、洪水のために起こった現象とは違う、といっています。
    鳥の飛翔を観察しながら、人間も何とか飛べないものかと研究していたことはよく知られているとおりです。
    最後に遺言状がついています。身近で世話をしてくれていた人たちに財産をわけてあげたのでしょう。

    【目次】
    科学論
     経験
     自然
     理論と実践
     数学
     力、運動
     音
     天文
     光
     焔
     空気
     水
     地質と化石、附 地誌
     鳥の飛翔
     解剖学
     比較解剖学
     植物
    技術
     都市計画等
     水利計画
     軍事技術
    手紙とメモ
     手紙
     メモ
     旅行メモ
     翻訳、転写
     遺言状
    訳註
    解説

    ●試験して(9頁)
    この問題について一般的法則を立てるまえに、二度三度それを試験してその試験が同一結果を生ずるか否かを観察せよ。
    ●臍の緒(15頁)
    母ははじめ子宮の中に人間の形態を形成し、しかるべき時になるとそれは宿るべき魂を目ざめさす。その魂はそれまでは母の魂に護られて眠っているのである。母は臍の緒を通してそのあらゆる精神的素材とともに彼に栄養を供給し生気を与える。
    ●光素(68頁)
    太陽その他の発光体を見て眼を閉じると、おまえはしばらくの間それを前と同じく瞼の裏にみつづけるであろう。これこそ光素が眼の内に入った証拠である。
    ●水(100頁)
    水はもろもろの物体を結合し、養い、それを成長させる。水より軽いものは暴力をもってするのでなければ水を貫くことができない。熱によって微細な水蒸気となり嬉々として空中に立ち昇る。寒さは水を凍結し、安定は水を腐敗さす。あらゆる匂い、色および味を受入れるが、自分には何ひとつ持たない。

    ☆関連図書(既読)
    「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記(上)」レオナルド・ダ・ヴィンチ著・杉浦明平訳、岩波文庫、1954.12.05
    「レオナルド・ダ・ヴィンチ」東野芳明著、新潮美術文庫、1974.05.25
    「ジョコンダ婦人の肖像」カニグズバーグ著、岩波書店、1975.12.10
    「微笑の構造」田中英道著、小学館、1977.06.20
    「モナ・リザが微笑む」宮下孝晴著・佐藤幸三写真、講談社文庫、1984.12.15
    「レオナルド=ダ=ヴィンチ鏡面文字の謎」高津道昭著、新潮選書、1990.08.20
    「レオナルド・ダ・ヴィンチ」田中英道著、講談社学術文庫、1992.02.10
    「建築家レオナルド・ダ・ヴィンチ」長尾重武著、中公新書、1994.08.25
    (2016年12月29日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    (下)には『科学論』『技術論』のほか、手紙、メモを収録。レオナルドのノートには、人生に対する箴言あり、寓話・笑話・文学に対する批評あり、「モナ・リザ」を生み出した陰影と遠近法の研究や『解剖学』などの記録も含まれる。天才の偉大さ、創造の秘密はすべてこの2冊の中に圧縮されている。

  • 齋藤孝著『大人のための書く全技術』40冊―05

    ダ・ヴィンチでさえ、何かを発見したり思いついたりしたときに、いちいちメモを取って、考えを深めていたことがわかる。
    ※デッサンは収録数に限りがある。しっかり見たい人は西村書店の大判がお勧め。

  • 下巻は理系の記述が多い。最後の遺言状には驚いた

    手紙の章を見ると、ダビンチには友達がおらず、お金にはウルサ型だったのかなーと思った

    本の中で「お前」と言っているのは 読み手を指しているのだろうか

  • 【資料ID】146092
    【分類】702.37/L55/2
    芸術のコーナーに並んでいます。

  • [ 内容 ]
    <上>
    レオナルド(1452‐1519)こそ「万能の天才」そのものである。
    彼は何よりも「モナ・リザ」「最後の晩餐」などの傑作を残した画家であり、彫刻家・建築家であり、また天文学・物理学の造詣も深かった。
    その天才が残した厖大なノートから、わかりやすい文章を選び2冊に編集する。
    (上)には『絵画論』『人生論』『文学論』を収める。

    <下>
    (下)には『科学論』『技術論』のほか、手紙、メモを収録。
    レオナルドのノートには、人生に対する箴言あり、寓話・笑話・文学に対する批評あり、「モナ・リザ」を生み出した陰影と遠近法の研究や『解剖学』などの記録も含まれる。
    天才の偉大さ、創造の秘密はすべてこの2冊の中に圧縮されている。

    [ 目次 ]
    <上>
    人生論
    文学(寓話;笑話;動物譚;予言 ほか)
    「絵の本」から(絵画と他の芸術との比較;画家の生活と勉強;遠近法;解剖 ほか)

    <下>
    科学論(経験;自然;理論と実践 ほか)
    技術(都市計画等;水利計画;軍事技術)
    手紙とメモ(手紙;メモ;旅行メモ ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ダ・ヴィンチの遺した大量の手記をテーマごとに編集。上巻は人生論、文学論、絵画論を、下巻は科学論、技術論、その他もろもろのをおさめる。
    手記だけに一貫した論理があるわけではなく、その時々の思いつきが断片として集められている。長いものでも数ページ、短いものとなれば1行といったところ。初めから終わりまで通読するというよりは、ぱらぱらめくって目に止まった箇所を読んでみる、という読み方があっているかもしれない。
    なんちゃら細胞で大騒ぎの今ならこれ。ダ・ヴィンチさん、いい事言う。

    “喚きのあがっているところには真の科学はないのだ。けだし真理は唯一つの名辞を有し、それが発表されたら、争いは永遠にやむ。もしその争いが再発するとしたら、それは嘘っぱちで混乱した科学であって、精錬された確実さではないのである。
    だが真の科学とは、経験が感官を貫通させて、口論する人々の舌を沈黙させた科学で、それを探求する人々は夢を食って居ることなく、つねに正しい明らかな基本的原理に基づいて、継続的にかつ真の順序を追うて終わりまで進むものだ。”

  • レオナルド・ダ・ヴィンチの手記が収録された文庫本。
    下巻は主に科学や物理に関する文章が載っており、正直、当時の概念が理解できていないと退屈で理解が難しいものとなっています。ただ、下巻の中でも異彩を放っているのが人体解剖に関して書かれている部分。ページ数は少ないものの、かなり詳細な記述があり、ダ・ヴィンチの凄さが垣間見られます。
     下巻の最後には彼が書かれた手紙の文章がいくつか載っていますが、歴史的価値はあれど、それほど面白みのある内容ではありませんでした。

  • 美術解剖学の先生にオススメされた本。
    少し難しいと思いながら、彼の美術解剖学における熱意を感じた。

  • 20110628読了。
    下巻は「科学論」「技術論」、手紙などを収録。

    科学や技術は現代の方が進んでいるので
    上巻の「絵画論」のように学ぶことは少ない。

    ただ、中世の世界観でどのように物理現象をみたのかという
    視点は興味深い。
    数々の物理現象―水の流れや地層、鳥の羽の構造、天文学、人の解剖―について
    きわめて詳細に記録を残している。
    この観察眼こそ、レオナルドの名を高めた絵画技術に依るものだと感じた。

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