- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003360910
感想・レビュー・書評
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古代ギリシアの平凡な人びとの世態人情を、アリストテレスの愛弟子が、軽妙なタッチで綴った人物スケッチ30編。
空とぼけ、へつらい、無駄口、粗野、お愛想、無頼、おしゃべり、噂好き、恥知らず、けち、いやがらせ、頓馬、お節介、上の空、へそまがり、迷信、不平、疑い深さ、不潔、無作法、虚栄、しみったれ、ほら吹き、横柄、臆病、独裁好み、年寄の冷水、悪態、悪人びいき、貪欲と、多岐にわたる人間味あふれる内容となっている。
いくつ該当するかを自問自答しつつ読み進めていくのも一興。私の場合は、数個であったため、自己評価としては、悪くはないかと…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キャラを創る人にとって必読の一冊。現代にも通用する各人のキャラ造形の深さ、まさに「人さまざま」でした。
普通に読みものとしても古代ギリシアの風習であったり当時の人間模様が見えて勉強になったし内容的にも面白かった。 -
"人間の本質は変わっていないというかとか?いつの時代でも、いろんな人がいて、いろいろな行動をする。
古代ギリシャでアリストテレスの弟子であったテオプラストスが30の人の癖をつぶさに観察、どんな行動をする人かを浮き彫りにしている。
けち
お節介
へそまがり
不平
不潔
無作法
悪態
などなど
今でも、容易に想像できるさまなのだが、当時の文化・生活習慣を基礎とした立ち振る舞いから紹介される。" -
再読。人の性格を示す語とその定義に続く「それってこんなやつ」とでも言うように展開される具体的な説明がまったく可笑しい。古代ギリシア人の生活風習や会話のにおいを感じるような気分にさせられてまた面白い。
テオプラストスの著作はこれしか読んだことがないが、邦訳が手に入ること叶うのなら、〈神の如き語り〉にもっと触れてみたいものである。外語で読むのは面倒だ。 -
ギリシアの人がいろいろな人の性格を分析した、とっても薄い本。
自分は、13番目の「お節介」に近い。
「もとよりお節介とは、言葉と行いとを問わず、気がよすぎて引き受けすぎることであると思われる。そこでお節介な人とは、およそつぎのようなものであると思われる。すなわち、自分の手にあまる事柄を、求められても以内のに、立ち上がって、かってでる。(中略)また、言い争っている人たちがあると、たとい自分の知らぬ人たちであれ、引き分けてやる。」(p57)
復興のための専門家のネットワークづくりもお節介な性格からでているが、まあ、税金でいままで食べさせてもらったので、こういうときぐらい、動いてもいいと思うんだけどね。
みんな被災地をわすれちゃだめだよ。 -
紀元前のギリシャ時代も現代もほとんど人間の性質なんて変わらないんだな、ってのがわかる。
本当に人間は進化したのだろうか。と思えるくらいに現代人と共通している。
恥知らずとは何か?それはいやしい利得のためにひとの思惑をものともせぬこと。
不作法とは定義してみると、実がいを及ぼすわけではないが、いやな思いを人に与える態度。
などと、現代人のわれわれも反省しなくちゃと考える点が多い。 -
\105
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人は様々だっていうことを言わんとしている本。言葉の定義書(辞書)みたいで面白いかなと思って買った。古代ギリシアの文化を背景に解説されてるけど私にはあまり明瞭ではなかった。
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やべえバカ面白い。哲学書というよりは、2-3ページのエッセイで、定義集に近いかも。
ムチャクチャ薄いので、誰でも読める。さあ笑え。