自省録 (岩波文庫)

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制作 : 神谷 美恵子 
  • 岩波書店 (2007年2月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003361016

自省録 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 挫折
    時折、ギャグを挟んで欲しかった…

  • 生きがいについての著者である神谷恵美子さんが訳者であること、そして、プレジデントウーマンでおススメされていたので一読。ローマ皇帝という数多くの民を率いている公の立場の人だからこその苦悩や孤独、ストイックさが伝わってくる。経営者だともっと共感を覚えるのではないかと思う。
    心に残ったキーワード。
    人生は短い。全ては自分も自分がやってきたこともあっという間に消え去ってしまうこと。外で何事が起ころうとも、何を言われても、心を平静に保つこと(不動心/アタラクシア)。人に良いことをした後の賞賛や報酬など求めないこと。万物は変化する。喪失は変化にことならない。寛大な気持ちを持つこと。
    121ー180年に活躍された時代から全く今も変わらずこれらの言葉は生きている。
    最後に訳者である神谷三恵子氏による解説が非常に分かりやすく、著者マルクス・アウレーリウスがなぜこれを書くに至ったかが理解できた。

  • 彼は自分を律することができる人なんだと思いました。
    私は自分を省みる時によくこの本を開きます。2000年前も今も人間は人間なんだなと感じてホッとします。
    世界史の教科書では古代の偉大なローマ帝国・五賢帝の一人として名前があるだけですが、この本を読んで、一人の人間マルクスアウレーリウスを垣間見ることができます。

  • くるぶし(読書猿)さんの「この自伝がすごい/よく生きるためのリベラルアーツ書10冊」より。紹介が面白かったので読んでみた。

    本書の内容は神谷氏の解説にある次の文章がすべてかなと思う。

    p316 これを通してみれば、マルクス・アウレーリウスはエピクテートスのあまりにも忠実な弟子であって、そこには思想的になんの新しい発展もない。そしてストア哲学の思想というものが現代のわれわれにとっていかなる魅力を持つかと考えてみると、そこには自ずからある限度がある。その説くところの物理学も論理学ももはや我々にとってほとんど意味がない。ただその倫理のみがその厳格なる導義観をもって今日もなお崇高な美しさと権威とを保っている。しかしこれもまたある限界を持っている。この教えは不幸や誘惑にたいする抵抗力を養うにはよい。我々の義務を果たさせる力とはなろう。しかしこれは我々のうちに新しい生命を湧き上がらせるていのものではない。「われらの生活内容を豊富にし、われらの生活肯定力を充実しまたは旺盛にするものではない。」そういう力の泉となるには、全人格の重心のありかを根底からくつがえし、おきかえるような契機を与えるものが必要である。それはスト哲学にはない。
    しかしこのストア思想も、一度マルクスの魂に乗り移ると、なんという魅力と生命とを帯びることであろう。それは彼がこの思想を身をもって生きたからである。生かしたからである。マルクスは書斎人になりたくてたまらなかった。純粋の哲学者として生きるのをあきらめるのが彼にとっていかに苦痛であり、戦いであったかは『自省録』の随所にうかがわれる。しかし彼の場合には、彼が肯定として生々しい現実との対決に火花を散らす身であったからこそその思想の力と躍動が生まれたのかもしれない。『自省録』は決してお上品など疎く組んで固められたものではなく、時には烈しい怒りや罵りの言葉も深い絶望や自己嫌悪の呻きもある。あくまで人間らしい心情と弱点を備えた人間が、その感じ易さ、傷つき易さのゆえになお一層切実にたえず新たに「不動心」に救いを求めて前進していく、その姿の赤裸々な、生き生きとした記録がこの『自省録』なのである。



    この本の中の物理学や論理学は思想内容的に古くて本当に役に立たない。まあ2世紀に書かれたものなのでそれは仕方ないとしても、倫理学の思想もストイックを通り越して自己欺瞞にすら思える。
    なので全文を読む必要はまったくない。
    ただこの『自省録』を読むと、哲人皇帝でさえ毎日が自分の醜い部分との戦いであり、そして同じ戒めを何度も自分に言い聞かせなければならなかったことがわかる。(ほんとに同じことを何回も書いてて、認知症かと心配になるくらい。)
    必死に生きたマルクスの考えや記録に触れることで元気をもらう。
    そういう読み方がオススメ。

  • ”君の肉体がこの人生にへこたれないのに、魂のほうが先にへこたれるとは恥ずかしいことだ。”って名文句が帯にドンと書かれていたら買っちゃうよねw

    哲人皇帝と呼ばれたマルクスアウレーリウスが、信念とするストア哲学に照らし合わせた内省のメモをまとめたもの。だから秩序だってない。だけど現在も誰しも感じる思い悩みを理性で持って乗り越えようと自分を励ます様に勇気づけられること間違い無し。
    時折パラパラめくりたくなる本。

  • どんなビジネス本よりも説得力がある、古代人の哲学。
    神谷美恵子女史の翻訳のおかげか大変スムーズに読むことができた。
    ローマ皇帝マルクス・アウレーリウスの内省をしたためたものであるが、現代にも十分通用する内容である。時折わかりづらい部分も多くあるが、仕方がない。マルクスが誰かのためにかいたものではなく、自身のために作成したものである点や書き写しによる伝承も時折、著者の意図としないものもあるからだろう。
     人間の脳の進化なぞ5-6万年前にはすでにとまっているなどとも言われているが、人間の体が如何に進化しようと、思考する力は大きくかわるのだろうか。生身の人間の脳みそがデジタル機器にとってかわらない限り、いちいの考え方にはならないであろう。そのように考えてみると、孔子や孟子、デカルトやプラトンらが考え得て説いたことは何も昔の昔のお話ではないと。
     マルクス・アウレーリウスの読みやすさ(人によってはさっぱりわからないとか)は、現代に生きる狭い考え方の私たちを壮大な気持ちにさせてくれものと感じた。この本と出会った意味、手にとって読んでみた意味があると思う。私もこの本を手にとってみなくてはならなかった意味が実はあります。
     人間は常に迷って迷って何かを決断しなければならないことが一生続きます。そのとき、何かしらの突破口や確証が得ることができるのであれば有意義な一冊になりうると思います。

  • 大昔に書かれた文章なのに、時代を超えて人の心を打つ内容に驚かされました。落ち込み、悩み、迷った時、この本の一文に触れると、力をもらえる気がします。
    一読して終わりでなく、何度も読み返したい本ですね。

  • 絶望に効くブックカフェ
    『マザーズ』金原ひとみ

  • 2017/9/29

  • 致知2017年10月号ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの『自省録』に学ぶ 池田雅之(早稲田大学名誉教授)
    で知る

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