学問芸術論 (岩波文庫 青 623-5)

著者 : ジャン・ジャック・ルソー 前川貞次郎

• 岩波書店 (1968年12月16日発売)

感想・レビュー・書評

[あじゃなさんの感想 · 2023年11月8日]

知識よりも、徳を積め、という主張から始まるルソーの最も有名な論文。
学者はもっともなことを言っていそうで、実は何も言っていない、と学者を揶揄するルソーも、また学者なのだから、そこも含めてユーモラスで、可笑しく読ませてもらった。

人文系の学問の意義がいまいち理解されないこととまたリンクしている気がした。
実生活に役立つことじゃないと、結局は人のためになっているとはいえないと思う。だけど、じゃあ人文系はなぜ工学と同じくらい大事なのか、それをしっかり考え、伝え、活用することが現代の学者にも求められていると、私は思う。

200年も前に生きた人の考えに共感できるって、すごいこと。ありがとう、ルソー。

[ysano911さんの感想 · 2018年11月6日]

ルソー『学問芸術論』岩波文庫 読了。学問や芸術の復興は習俗の純化に寄与したか否かに対する論文。学問・芸術が繁栄すれば、習俗・徳は腐敗する。学問芸術は、奢侈や時間の浪費という悪を生み出す。天賦の才に恵まれた少数の者のみが従事すべきもの。本書を読めば、安易に学者への道は考えられぬ。
2011/02/25

[愛と幻想さんの感想 · 2017年12月18日]

本編を読了。各種手紙と序文は未読。

[ばさきちさんの感想 · 2015年2月7日]

....傲慢、貪欲、悪意、陰謀、嫉妬、虚偽、卑劣、誤謬、中小、卑怯....86