- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003363218
感想・レビュー・書評
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彼の「読書について」を面白くてこの本を読んだけど、難易度が全然違うね。
特に最初の、「我々の真実の本質は死によっねはかいせられえなきもの」は何回読んでもよく分からなかった。まず「自殺について」を呼んで、その後全編を読み飛ばしながら読み進めたら、なんとなーくだけど雰囲気は掴めた。
私たちはただ「生きる意思」をもつしかない。この世界とは常に悪いもので満ちていて、それはもうどうしようも無い。その状態が当たり前であると考えるしかない。自殺は、ただ生きる意思の否定にしかならない。
みたいな感じの本かな?
最近嫌な事が多くて病み系の本を読みたかったのに、少し拍子抜けした。反出生主義的なところが見たかったのになあ、、、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なぜというに、哲学というのは難解なものなのか!
過去触れた哲学書とは比にもならない!翻訳が古すぎてなじめない!なぜというに! -
「僕の哲学には慰めがない」と、著者は語っているがスッパリとキレのある文章の節々に「わざわざ延々と苦しまなくたっていいんだよ」という風な優しいニュアンスが織り交ぜられているような気がした。”安定しないことが、この世界の存在の型なのである” 96頁より。
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タイトルがインパクトがあるが、中身は生と死の話であって、平易で読みやすかった。またパンチのきいた皮肉やら叙述やらが面白くて、フッと笑いながら読む部分もあった。厭世的であるかと言われると、まあそうなのかもしれないが、そこまでいわゆる「ペシミスティック」という言葉が指す否定感は感じませんでした。まあ人生そんなもんだよねと思っていたのに近い。
「我々の真実の本質は死によって破壊せられえないものであるという教説に寄せて」
この前友人と「死は怖いか?」ということについて話題にしたことがあったが、私以外は怖い怖いと言っていて、そんな彼ら彼女らに勧めたいと思いながら読んでいたのだが、最後トラシュマコスとフィラレートスの対話余興の二人がまさしく私たちだったので、笑って無理だなーって思い終わった。読了感、爽やかである
「世界の苦悩に関する教説によせる補遺」
日に四たびその意味を玩味されながら反覆せられるようにお奨めしたい笑笑 -
良くも悪くも
難しかった -
人間は他の生物と異なり苦痛を強く継続的に感じる。また困窮している時は苦しく、富めば退屈が襲ってくる。これらのことから人間は強い苦痛を継続的に持ち続け、開放されることが無い。だから世界は牢獄。みんな牢獄に入れられているのだから、素行が悪い人がいたとしてもその要素は自分も持っているのであるから大目に見てあげようねという部分にショーペンハウアーの優しさが見て取れた。自殺はこの牢獄から自発的に抜け出せる唯一の手段であるが肉体的苦痛を伴う。しかし、精神的苦痛の強い人は肉体的苦痛という番人を素通りすることが出来る。
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自殺について 他四篇
(和書)2012年08月24日 15:59
1979 岩波書店 ショウペンハウエル, Arthur Schopenhauer, 斎藤 信治
『自殺について』は前から読んでみようと思っていた本です。
本編は25Pぐらいで他四篇割合が多いです。
実験としての自殺はそれを知る自分が死んでしまうから果たせないという最後の部分が取り敢えず倫理的であろうと思う。
聖書などで自殺を禁止するものは無いという。人を支配するには自殺を認めることが駄目なのだろう。地獄とかなんとか自殺を禁止しようとすることは根拠のないことなのだろう。 -
作家がカッコつけて死んでいく理由がなんとなく掴める。
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昔読んだ本。