フランス革命期の公教育論 (岩波文庫)

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著者 : コンドルセ
制作 : 阪上 孝  阪上 孝 
  • 岩波書店 (2002年2月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003370117

フランス革命期の公教育論 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2013 11/7パワー・ブラウジング。同志社大学今出川図書館で借りた。
    図書・図書館史の授業用に借りた本。なかなかのヒットだった。
    以下、授業用メモ。

    ===
     ・国民教育案(サン=テチエンヌ
      ・公教育と国民教育を区別、書物は公教育のためのものとしているが、国民教育に関する法案の中でも教書を送ることなどに触れている(その点で識字は前提?
      ・「全フランス人に、たえることなく、直ちに、かつ一挙に、一様で共通の印象を与える手段はあるだろうか。その結果、全フランス人を革命にふさわしいまとまりのある総体に変える手段、自由という正義の権利-この権利は不公正に変質しがちなのだ-にふさわしい総体にする手段、平等という友愛の権利-それは容易に亜製に変わってしまうのだ-にふさわしい総体にする手段、人類が、あらゆる真理とあらゆる誤謬のあいだの四年間の死闘の末に到達した、飾り気のない高貴な高みにふさわしい総体にする手段、このような手段はあるだろうか」(p.156)
       ⇒・それこそ国民教育・・・心を鍛えるもの、円形競技場や体育館、スペクタクルによってなされるもの
      ・「公教育は知識を与え、国民教育は美徳を与えなければならない」
      ・(公教育と国民教育について)「両者は姉妹だが、国民教育が姉である。それどころか、国民教育は全市民の共通の母である」  

     ・国民教育案(ルペルティエ
      ・ルペルティエの国民教育案・・・ロベスピエールの提案に基づきルペルティエ案を要アクした法令案が提出・採択される
      ・「初等教育を共和国市民を育成する鋳型と規定し、愛国教育、体育の重視、徹底した平等主義、労働との結合を特徴と」する
      ・共和主義者を育てる=国民の再生(再生産)を企図
      ・初等教育を/国費で/全国民が受けられることを企図
      ・親は公教育の義務があると規程
      ・身体的な育成=体育や生活習慣に関する言及多し
      ・授業内容について・・・p.193「読み、書き、数え、計ることを学ぶこと、道徳の原則、憲法と家庭および農業経済の簡単な知識を授かること、自由な諸国民の歴史とフランス革命史を刻み込むこと」
      ・「全員に身体的習慣と道徳的習慣を与えること」(p.196)


     ・方言とフランス語の教育にかんする報告と法案(バレール
      ・方言の存在は革命の精神を広め定着させるうえで重大な障害になっているとの認識
      ・方言の一掃と言語統一は、革命の当初から革命家たちの重大な関心事
       ・フランス語教育が重要事に
       ・ドイツ語、バスク語、イタリア語などを話す住民が僧侶や他国と組んで反革命的動きや反乱を起こしている・・・
        ・一つには言語的に近い相手を仲間と思うため
        ・一つにはフランス語がわからないので、フランスの法律等を理解できないため
        ←・その状況を打破するためのフランス語教育
       ・方言はいっぱいあるが、多くは共通語理解をそれほど困難にはしない程度の差異であることへの言及
        ・それこそ出版により同一化できるところでもあるが、文字を読めないと同一化しようがないので、識字教育=公教育が必要なのは同様か

      ・「市民諸君、自由な国民の言語は一つであり、全員にとって同じでなければならない」

  • Amazon、¥1400.

  • 《目次》
    1 公教育の全般的組織についての報告と法案 11-110 コンドルセ
    2 公教育にかんする報告 111-154 ロム
    3 国民教育案 155-168 ラボー・サン=テチエンヌ
    4 国民教育案 169-220 ルペルティエ
    5 公教育の全般的計画にかんする報告と法令案 221-225 ブーキエ
    6 最高段階の教育についての報告と法案 226-238 ブーキエ
    7 共和暦についての報告 239-260 ロム
    8 方言とフランス語の教育にかんする報告と法案 261-278 バレー
    9 公共事業中央学校の設立のために公安委員会の取る措置についての報告 279-302 フルクロワ
    10 国立工芸院の設立にかんする報告 303-328 グレゴワール
    11 師範学校の設立にかんする報告 329-344 ラカナル
    12 師範学校の設立にかんする法令 345-347 ラカナル
    13 師範学校の校則にかんする条例 348-354 ラカナル
    14 師範学校の閉鎖にかんする報告 355-364 ドーヌー
    15 中央学校にかんする報告と法案 365-384 ラカナル
    16 公教育にかんする報告 385-402 ドーヌー
    17 公教育組織にかんする法令 403-418 ドーヌー
    18 現在の公教育制度についての観察 419-460 デステュット・ド・トラシー

  • <pre><u><h4 Align="center">教育のはなし〜公教育の行方〜</h4></u>
    <b>公教育の確立は、革命の最大の課題の1つであった。
    コンドルセ、ロム、ルペルチエ、ドーヌー、ラカナル
    、ブーキエら革命家は、公教育は民主主義の実現、新
    しい国民形成に不可欠の条件だと考えた。このとき提
    起され論じられた問題は、近代教育の根幹に関わるも
    のであり、教育をより深く考えるうえでも重要な視点
    を提供する。</b>(出版社ホームページより)

    資料番号:010756856
    請求記号:372.3/フ
    形態:図書</pre>

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