微生物の狩人 下 (岩波文庫 青 928-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003392829

感想・レビュー・書評

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  • #科学道100冊/科学道クラシックス

    金沢大学附属図書館所在情報
    ▼▼▼▼▼
    https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN00455582?caller=xc-search

  •  やっぱり下巻に「解説」に書いてありました。著者のド・クライフのことです。
     上巻の感想で、わたしは、「彼の文章が独特の表現をもっていて面白い」と書いたのですが、それに関して、訳者の「解説」では次のような説明があります。

     こうした試みは、科学者の伝記としてはきわめて珍しかった上に、ド・クライフはこれを実に鮮やかにまとめ上げたばかりでなく、その文学的才能は全編を通じて一種独特な文体を創造させた。それだけに原作では、いたるところに俗っぽいことばが使われていたり、はなはだしく誇張された表現が用いられたりしていて、すこぶる訳しにくかったのであるが、しかしこの点は何よりもまず文学作品として評価せねばならず、たとえばゴーゴリのどの小説にもみられるような極度の誇張から湧き出てくるユーモアとしてこれを読みとるのでなければ、せっかくのド・クライフの苦心もあたら水泡に帰してしまうというべきなのである。(p.285)

     そうなんですね。だから文学的に読む自伝なんですよ。
     というわけで、図書館から借りて読んでいたわたしは、「いつかまた読みたくなるだろう」と思い、けっきょく、本を買ってしまいました。

     さて、下巻には、上巻ほど有名な(小中学生でも聞いたことのありそうな)科学者は出てきません。ただ、協力してくれた科学者として日本人の名前が数名出てきます。どこででてくるか、楽しみにして読んでみてください。
     いやー、こういう伝記があるっておもしろなあ。

  • 今さらながらに読了。出版も古く、梅毒特効薬発見の話で終了してるが、理系名著の一つだと思う。レーウェンフックからコッホ、パスツールなど。

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