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この作品からのみんなの引用
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一個の生物対の一生の中で繰りひろげられる出来事は、生命をもたないものの中で我々が出会う如何なるものも遠く及ばない実に感嘆すべき規則性と秩序とを表しています。
― 152ページ -
エネルギーは、われわれの体を動かす機械的エネルギーを補給するためばかりでなく、われわれが絶えず周囲に放つ熱を補うためにも必要です。しかもわれわれが熱を放出することは偶然的なものではなく、なくてはならぬ本質的なことなのです。なぜなら、まさにそうすることによって、われわれが物理的な生命の営みを行う限り絶えず作り出す余分なエントロピーを処分するからです。
― 148ページ -
少し素人くさい言い方かもしれませんが、思いきった言い方をすれば、いとこ同士の結婚の害は、両人の祖母が長い間X線を扱う看護婦をしていたことによってはなはだ増大するだろうといえます。
― 92ページ
みんなの感想・レビュー・書評
著者によると生命が生き続けられるのは「負エントロピーを食べて」いるため、すなわち「負エントロピーの流れを吸い込んで、自分の身体が生きていることによってつくり出すエントロピーの増加を相殺し、生物体自身を定常的なかなり低いエントロピーの水準に保っている(145頁)」ためらしい。
例によって十分には理解できていないけど、著者が一般の読者にも配慮してかなり分かりやすく書いていることは分かった。
学者が自分の専門外の分野(生物学)について専門分野(物理学)の知見をもとに述べるというスタンスも面白いし、よくそんなことができるなと感心した。
分子配列変化の不連続性、安定性、適度な稀さが遺伝子の突然変異をコントロールしている。
量子力学と化学が生命とは何かを考える中で接点をもつことを理解することが出来た。そもそも物理や化学といった枠組は人間の歴史の中から生まれた枠組なので、未知のものを探るうえでこのように別個の体系と考えられていた学問が実は深く繋がっていることは不思議ではない。
最後の箇所は急激に哲学的な内容になったためあまり腑に落ちなかった。
さすが物理学者が語る生物学。
前第六章ではエントロピーと言う諸行無常を唱えながら
自己矛盾することを最終章の文頭でしかも他人の文を本歌取りした上で
本文に入るなり「結論」を出すというのだから文句の付けようもない周到さである
全体観に鎮座する物理学がその一つの部分である生物学のディテールに乗り出したのだから
当然面白い流れを展開することになる
おおむね遺伝子とか染色体とか突然変異について問と答えを用意しながら本筋に入っていく
それは生命を持っているモノのみ
破壊に向かい平衡状態になろうとする事から免れている事実について
統計的に見る物理学と現象的に見る生物学の出す答えの違いとその一致を探る。
量子力学の立役者である著者が、主に統計熱力学的な観点から考察しています。物理学の偉人が生物学にも多大な貢献を残した一例です。エピローグでは、哲学的な命題(意識とは何か)にも言及しています。個人的には、ここがもっとも興味深いところです。
あのDNAの二重らせん構造の解明でノーベル賞をもらったワトソンさんがTEDでこの本に出会ったから今の研究をしている、ときいて読んでみたくなり読んでみた。物理学者が生物に関して記述し、今でも読まれているのはすごいなと思う。多少難しい内容かもしれないが個人的には満足かな。
わたくしにはむずかしかったのですが、シュレティンガーさんがプレイボーイだったというあとがきを読んで目が覚めました。
2011/7/14 Amazonより届く。
2012/1/6〜1/12
いつか読もうと思っていた古典的名著をようやく読むことが出来た。波動力学を完成させたシュレーディンガーが、まだ遺伝子の本体が分からない時代に物理学を基に生命を鋭く考察する。現在の知識からすると間違っているところもあるが、物事の本質を見抜く力は尋常ではない。ミクロとマクロを結ぶ説明は秀逸である。福岡先生の誤りを訳者が指摘しているのは面白い。何度か読み直して理解すべき本だ。
『シュレーディンガーの猫』で有名な物理学者シュレーディンガー氏による生命考。
自分はシュレーディンガーの猫にあこがれて、彼がその論文を発表した Naturwissenschaften 誌に、自分達の論文を投稿したことがある。
動物がもつある意味での最小ゲノムであるミトコンドリアDNAでは、「遺伝子重複の代わりの役割を、一体何が果たしている状態になっているのか?」という裏テーマを持たせた論文だった。2回の改訂を経て、もう一息で受理というところで、新たに出現した競合者レフリーにノックアウトを喰らってしまった思い出がある。残念ながら・・・。
シュレーディンガーとは全然関係ない話だが、またいつか挑戦したい!! Naturwissenschaften !!
【レビュー】生命を物理現象的側面から観た場合の特異性について指摘されていて目から鱗だった。負エントロピーを取り込んで高エントロピーを吐き出すことによって、低エントロピー状態を長い時間維持できているという現象。どんな仕組みでそんなことができるのだろう。。不思議。
だらだらと読み終わっていなかった本を今更ながら完読。<br />生物に関する分析に関しては脱帽する限り。頭のいい人ってな訳分からん。ちょいちょい今と違った言葉遣いや間違った事実もあったが、66年前だから仕方ない。<br />ついでに生物学を通して物理学(熱力学、量子物理学、ニュートン力学)を学ばせていただいた感じ。こういう物化生のクロスオーバーした教本が出ないかなと期待してみる。
最近の情報関連、物理学や分子生物学の書籍で、
科学に置ける根本的な課題(問題?)について
方向性を決定づけたと紹介されている。
んで、
気にしていたら、古本セールスで見つけた。
ナンと言うまぁ、"コンティジェンシー"っうか、
"セレンディピティ"なことで。。。。
ロジックの組上げ方がなんともまぁ
よくできていることにただただ関心。
たた、〆が、還元主義的であったのが残念。
当時解明されていたことを基に、生物(特に遺伝・進化)と物理(特に量子力学・統計力学)の関係について著者の考えが述べられている。数式などは使っていないが大学で生物か物理を学んでないと理解が難しいと思われる。<br />物理をやってると哲学の問題にぶち当たることもしばしば。時代は感じるがそのうちの一つの考え方がこれかと。
"説明の必要なし"
【選書理由】
読まない理由がない。
【感想】
ずっと前に一読して、古本屋に売った本。
もう一度読みたくなって、新しく買い直しました。
すると、新たに「二十一世紀前半の読者にとっての本書の意義」
という訳者"鎮目恭夫"の項目が増えてる!!
昔に「生命とは何か」を読んだ人は気づかないのでは?
動的平衡。自分の体を細胞レベルでみると、実は1ヶ月前の自分と今日の自分は全く違う物質でなりたっているという事実。目から鱗です。福岡伸一先生の本と一緒に読むとさらにいい。
生物学と物理学の見地から生命とは何かを読み解く。
我々の体は原子と比べて、なぜそんなに大きくなければならないのだろうか?
それは第一に一つの物質組織が思考と密接に対応するためには、それは非常にきちんとした秩序ある組織でなければならないからだ。物理的にきちんとした秩序ある体型に対して、他の物体により外界から加えられた物理的作用は、それに応ずる思考の対象となる知覚や経験に対応することは明らかである。
元々原子はすべて絶えず無秩序な熱運動をしている。莫大な数の原子が初めて互いに一緒に行動するようになって規則性が生まれ、集団の行動を支配するようになり、秩序の正しい法則の精度は原子の数で決まる。
このように、物理法則は原子に関する統計に基づくものであり、近似的なものに過ぎない。
原子はなぜそんなに小さいのか。 生物はなぜ原子に比べこんなに大きいのか。 物理法則は原子に関する統計に基づくものであり、近似的なものにすぎない 純然たる偶然性を基礎としているのですから、その法則は近似的にしか妥当性をもたない。 われわれの感覚器官は結局のところ、一種の測定装置で、もしそれがあまり敏感になりすぎたらどんなに役に立たないものになるかは想像がつく。 √nの法則:n個の標... 続きを読む »
正直、自分にとって理解できた部分が数える部分のみでした。心について研究するために読んでみましたが、そこに直接関わってくる部分が少なかったのも原因です。一応、専門家を対象としていない講義をまとめたものらしいのですが、間違いなく読み解くのは難しい部類に入るのではないかと感じました。
内容は、原子論を理解していないと面白みは殆ど無いのかも知れないです。非常に噛み砕いて、誤解を恐れずに言ってしまうと、大学生でかつ理系に属している方の方が理解しやすいのかも知れないです。
間違いなく興味深い本ではありますが、今の私は次へ進みます。そして、この本を手に取る人に、私がアドバイスなどできないと感じています。
2010.6.12
生命とは何か?
原子はめちゃめちゃ小さいのに、なんで人間のサイズはこんなに大きいのだろうか?
生命を物理学の法則で説明することはできるのだろうか?
配置場所:摂枚文庫本
請求記号:463||S
資料ID:50800141
分子生物学の発展のスタートに位置する洞察力に富む1冊。歴史的に有名な本です(微生物学研究室 渡部先生)。

自分の中では、しっくりこなかった…






