- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003394717
作品紹介・あらすじ
こころの働きには脳神経シナプスのダイナミックな結合や切断が重要な役割をなす。それをはじめて体系的に論じたヘッブの記念碑的な著作。心理学や神経科学、情報科学に与えた影響は計り知れない。上巻では、著者の問題意識と研究の設定、そして知覚のメカニズムから学習行動の神経機構について論じる。
感想・レビュー・書評
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「脳メカニズムから心理学へ」と副題にあるように、心理学の現象を神経レベルで解釈しようと試みたヘッブの記念碑的著作。神経科学の分野では通説となりつつある「ヘッブ・シナプス」と「細胞集成体cell assembly」を60年以上前に唱えていた彼の慧眼には目を見張る。また、本書後半では、「一次学習にともなってA/S比が変化する」、「本能は知能や洞察と別の過程ではない」といったユニークかつ大胆な主張を展開している点も注目に値する。このような本が文庫として再刊され、誰でも読めるようになったことはうれしい限りである。
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987円購入2011-06-24
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書名:THE ORGANIZATION OF BEHAVIOR:A Neuropsychological Theory
序章
問題とその取り組み方
知覚における加算性と学習
場理論と等能性
知覚の初期段階
複合対象の知覚
学習能力の発達
学習に関係した高次と低次の過程
著者:ドナルド・ヘッブ(Hebb, Donald Olding, 1904-、カナダ、心理学)
訳者:鹿取廣人(1928-、埼玉県、心理学)、金城辰夫(1930-、心理学)、鈴木光太郎(1954-、宮城県、心理学)、鳥居修晃(1930-、愛知県、心理学)、渡邊正孝(心理学)
まえがき:R.E.ブラウン、P.M.ミルナー -
ヘッブルールの人。動機づけと知能。障がい者との比較から。脳科学(当時そんな名前があったかな?)の治験をベースにする。