経済発展の理論 下(シュムペーター): 企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究 (岩波文庫 白 147-2)

著者 : J.A.シュムペーター 塩野谷祐一 東畑精一 中山伊知郎

• 岩波書店 (1977年11月16日発売)

感想・レビュー・書評

[yoshidamasakazuさんの感想 · 2023年1月2日]

シュムペーター
経済発展の理論　

下巻は利子論と恐慌論。1章の難解さが嘘みたいに感じるほど、明快な論理構成。経済発展論の最後に恐慌論を組み込む面白さ。恐慌は経済発展から必然的に生じるとしている。

経済の循環と発展を分け、新結合と経済発展を結びつけた単純な理論で資本主義の多くの現象を解明している

企業者利潤
＊費用超過額(収入と支出との差額)
＊創設者利潤、独占利潤

発展なしに企業者利潤はなく、企業者利潤なしに発展はない〜企業者利潤なしには財産形成もない

利子論の基本命題
＊利子は発展の産物である
＊利子は企業者利潤から流出する
＊利子は具体的財貨には結びついていない

ケインズの有効需要とシュムペーターの新結合の統合した経済学理論はないのだろうか

[aokikenichiさんの感想 · 2021年9月20日]

正直理解できませんでした
読み返したいとは思います

[ntさんの感想 · 2015年4月27日]

１９２６年に書かれたこの本は、経済学の古典としてケインズの『一般理論』と並び称されているようだが、本書はケインズのよりずっとわかりやすい。文章が平易だし、変に歪んだり逸脱することもなく、明晰に論理を追っている。
従ってこの本は経済学を学ぶ上ではかなり良い書物なのではないかと思う。
とはいえ、「信用」「利子」に関するあたりなどは、それでも数学・経済音痴の私には難解だった。
ひととおり経済学入門書を読み終えてから、この本を読むといいかもしれない。

[gumitaroさんの感想 · 2008年1月3日]

上巻にも増して難解。

[ookamiさんの感想 · 2004年10月24日]

イノベーションを語る上で外せない本。