自由への道(五) (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003751053

感想・レビュー・書評

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  •  やっと出た、サルトル!というわけですぐに読んだのだが、内容がもうおぼろげだw
      戦争がどう彼ら(+著者サルトルも)に影響を与えていくか、が四巻から続いて、より深く書かれた五巻だったように思う。特に、著者サルトルが後に扱う事になる、ユダヤ人問題も言及されている。

     ユダヤ人の登場人物、サラが語る。
     「<<おまえが父親に似た顔を持ち、母親と同じ種族なのは、おまえのせいじゃない>>…<<わたしには人に温かくする権利がない>>」。
     どこに出てくるのか忘れたが、
     「ユダヤ人でなきゃわからない」…「怖がってるのはおれじゃない、おれのうちにある人種ってやつさ。こいつはどうしようもない」
     またアメリカに流れたゴメスがアメリカに抱く、戦争とは無縁な異世界的印象。。フランスから見放された、カナダ人が語るフランス。。そのカナダ人が語るフランスに対し、自身のフランスへの憎悪を語るゴメス。スペインの状況。
     男をたぶらかそうとする、ダニエル。なぜ彼は罰と称してマルセルと結婚したのに、再び男をたぶらかすのか…?

     誰もが考え、苦悩する戦争の中の登場人物。それらを通して、サルトルという人物が透けて見えるような気がするので、今回の五巻には惹かれるものがあった。もっとも、一番何が言いたいのか分からない巻でもあったけれどもww

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