楽しみと日々 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003751305

作品紹介・あらすじ

プルースト(1871‐1922)が20代前半に書いた短篇小説・散文・詩をまとめた第一作品集。鋭敏で繊細な感受性、細部にわたる緻密な観察、情熱や嫉妬といった心理の微妙かつ執拗な探究、スノビスムへのこだわりなど、大作『失われた時を求めて』にも見られる特徴の数々が本書にはすでに現れている。作家プルーストの原点。

感想・レビュー・書評

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  • 非常に細やかな表現が散りばめられており、注意深く読むことが求められている。内容が濃すぎて、読み進めるのが大変である。

  • 多少読み辛かった。
    短編でも一々心情を独白する文章の連続する長さに次第に集中力が途切れてきた。
    やはり恋愛小説は自分にとって難しい。
    当然だがなかなか男女両方の心情を理解する事が出来ない。
    解説で言及されている通り、『失われた時を求めて』と大いに重なると言うか共通点が見られる。
    恋人同士のすれ違いや社交界の騙し合い等といったものである。
    この様な物語が楽しめる人もいるのだろう。
    しかし、私にとっては読んでいて非常に苦痛を伴うのである。
    人間の醜悪さを描こうとしたら無限だと考えさせてくれる。

  • 噂の!これが!高貴な女性と若く美しい男がすき、巻頭作がすき。

  • 短編と詩からなるプルーストの第1作品集。
    観察眼や緻密さ、過剰とも言える比喩表現など、『失われた時を求めて』で見られる『プルーストの特徴』は、この頃から多かれ少なかれ見られる。若書きと感じられる部分も少なからずあるのだが、これが『失われた時を求めて』の、あの濃密な世界に繋がるのかと思うとそれもまた面白い。
    『若書き』ということは、同時に繊細さや鋭さといった、ある意味技術でカバーしきれない部分は本作の方がよりダイレクトに伝わってくる。特に繊細さというか、ナイーブな部分は本作の方が顕著に表れているのでは?

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