漢の武帝 (岩波新書 青版 (24))

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著者 : 吉川幸次郎
  • 岩波書店 (1986年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004130482

漢の武帝 (岩波新書 青版 (24))の感想・レビュー・書評

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  • 昭和24年に書かれた吉川幸次郎先生の武帝講義。本文は中学生が読んでもわかりやすいように、全体的にはエピソード集になっている。もちろん、その基になっているのは、「史記」「漢書」等の歴史書から採っているのだが、時々「漢武故事」などの「ものがたり」からも採っていて、その取捨選択は先生にお任せなので、歴史考証批判はできない。しかし、現代に至るまで岩波新書の古典として残っている以上は、信頼出来る歴史物語なのだと思う。

    漢の武帝の時代は、中国史の最も輝かしい時代のひとつとして、長く中国の人々の記憶にある。いや、輝かしいという気取った言い方をするよりも、いたって威勢のよい、いたってにぎやかな時代であったという方が、よりふさわしいであろう。
    そして、私の考えによれば、この威勢のよい時代こそは、中国の歴史の、最初の大転換期である。少なくともその思想史、文学史の、そうしておそらくは社会史、経済史、政治史の、最初の画期である。(3p)

    そのように始めた先生の講義は、司馬遷のように紀伝体ではなく編年体として、武帝55年の治世(B.C141-87)を語る。その人生を四期に分けて、一期以外は二章づつ使い、余す事なく語る。思うに、中国史入門書としてもお勧めである。

    さて、もちろん私がこの書を紐解いたのは、中国歴史書が読みたかったわけではなく、北方謙三版「史記」の並行読書としていままで司馬遷「史記」を読んで来て、最終に至り司馬遷の武帝本紀は単なる儀礼記録で余りにもつまらないので、これを代わりにしようかと思ったためである。確かに武帝のことはよくわかった。しかし肝心の「司馬遷の史記をどのように評価していたのか」という部分がわからなかった。私の「史記読書」外伝としては面白いけれども、これを武帝編の代わりにはできない。
    2014年1月30日読了

  • こちらも東洋学の古典。こういう書籍にふれると如何にネットにはびこる東洋理解がでたらめなのかよくわかる。

  • [ 内容 ]
    武帝の時代は中国史上最も輝かしい時代として伝えられている。
    武帝が十六歳の若さで帝位についた西紀前一四一年には、漢国は隆盛を誇り、国力は上昇の一途にあった。
    独裁君主として権力を握った武帝の闊達で積極的な性格を生きいきと描きながら、政治的文化的に偉大な足跡を中国各所に残した時代の空気を興味あふれる筆致で描く。

    [ 目次 ]


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  • 日本語がきれい。

  • 武帝を調べたいときに読みました。無難な一冊。

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