- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004200857
作品紹介・あらすじ
現代文明を築きあげた基礎科学の一つである物理学という学問は、いつ、だれが、どのようにして考え出したものであろうか。十六世紀から現代まで、すぐれた頭脳の中に芽生えた物理学的思考の原型を探り、その曲折と飛躍のみちすじを明らかにしようとする。本巻では、ケプラーから産業革命期における熱学の完成までを取り上げる。
感想・レビュー・書評
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これは名著です。ただし残念ながら絶筆であり未完成。最終章は病床での口述筆記となっています。
物理学そのものの詳細な中身ではなく、様々な法則を見出して行った先人達がどんな努力をしてきたか、それはどんな時代背景があったのか、科学と哲学や宗教との関係にも言及しながら丁寧に解説されています。
力学から始まって熱学(熱力学)分野の記述にかなりのページを割いています。もし著者が亡くならなかったら、本来の専門である量子論まで及んだのでしょうか。だとしたら本当に素晴らしい、物理学を学ぶ物なら必ず読むべき一冊になっていたことでしょう。
アインシュタインらが書いた『物理学はいかに創られたか』という本はいまいちでしたが、そのタイトルはむしろこちらにつける方がふさわしいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
43年前に出版された本である。出版時に読んだが、物理学生向けの注釈があったことば覚えていない。
1年生にとって物理の復習についてはいいのかもしれない。 -
物理学とは何か、というのを歴史の物理学とは何か、を物理学の歴史とともに説明していている。
ちびっこに良いかもしれない。 -
◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN00741898 -
◇序章
◇第I章
・1 ケプラーの模索と発見
・2 ガリレオの実験と論証
・3 ニュートンの打ち立てた記念碑
・4 科学と教会
・5 錬金術から化学へ
◇第II章
・1 技術の進歩と物理学
・2 ワットの発明
・3 火の動力についての省察
・4 熱の科学の確立 -
#科学道100冊/科学道クラシックス
金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18333
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN00741898 -
科学の道100冊 2020
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請求記号 420.2/To 62
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NDC: 420.2