ニーチェ (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 180
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004203612

作品紹介・あらすじ

西洋の理性中心主義とキリスト教道徳を容赦なく批判し、力への意志、神の死、永遠回帰を説き、生は認識を通じて美となるべきことを主張したニーチェ。ハイデガーからドゥルーズ・ガタリまで、彼なくして20世紀思想は語りえない。本書は『ツァラトゥストラ』など深い孤独の思想を読み解き、彼の批判が現在の状況とどう関わるかを考える。

感想・レビュー・書評

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  • 『悲劇の誕生』についての解説は、まことに明快でわかりやすい。しかし、「力への意志」、「超人」、「永遠回帰」などについては、その思想そのものが難解なためか、どう解説していけばよいのか、筆者自身も戸惑っている印象を受けた。

  • よくまとまった、リベラルで穏当な解釈。入門書としてはよいんだろう。

  • フォトリーディング&高速リーディング。
    ニーチェは死んだ。

  • 一時期、ニーチェにはまって読んだ本。

  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号:134.9||M
    資料ID:58603696

  • なんで道化とか仮面みたいなモチーフが現代で流行っているのかを知りたければニーチェを読めばいいと思うし、むしろニーチェを読まなければならないといっても過言じゃない(多分)。

    本書はニーチェの思想、それからそれが生まれるまでのニーチェが置かれた歴史の状況が非常によく書き記されていて、さすがは三島先生。この内容を新書レベルにまでまとめられるその能力は恐れ入る。

    某有名なニーチェ本みたいなのも興味を持つきっかけとしてはいいのかもしれないけど、ニーチェの思想を語るのであれば少なくともそのコンテクストは押さえておく必要があり、そのためには本書のようなものを手始めに触れておくのは必須だなと、最近「ニーチェが言っているのは要するに〜」と図説レベルだけで語ってしまう人に出会ってそう思った次第。

  • ニーチェの書いた本を読んでも、とらえどころがなく、うまく理解できませんでした。
    本書で、背景となる歴史、文化、時代が分っていなかったからかもしれないと思いました。
    ニーチェが不得意な人が、読んでみるとよいと思われます。

  • ソクラテス以降の「奴隷道徳」の枠組みの下で、ルサンチマンによって覇権を握ってきた近代思想を真っ向から糾弾したニーチェの意義を、彼の人生に沿いつつ解説している。ナチスによる悪用など、多くの誤解に晒されてきたニーチェの思想を、西欧思想に対する批判者として意義付ける本書の内容は、ニーチェ理解の基礎となるものだろう。

  • [ 内容 ]
    西洋の理性中心主義とキリスト教道徳を容赦なく批判し、力への意志、神の死、永遠回帰を説き、生は認識を通じて美となるべきことを主張したニーチェ。
    ハイデガーからドゥルーズ=ガタリまで、彼なくして二十世紀思想は語りえない。
    『ツァラトゥストラ』など深い孤独の思想を読み解き、彼の批判が現在の状況とどう関わるかを考える。

    [ 目次 ]


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  • 08/08

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著者プロフィール

三島 憲一(みしま・けんいち):1942年東京生まれ。東京大学人文科学系大学院博士課程中退。大阪大学教授、東京経済大学教授などを歴任。大阪大学名誉教授。専攻は社会哲学、ドイツ思想史。

「2024年 『資本論 第一巻 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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