活字のサーカス―面白本大追跡 (岩波新書)

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著者 : 椎名誠
  • 岩波書店 (1987年10月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004203896

活字のサーカス―面白本大追跡 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 飛行機の中で読むには最適な一冊だった。本を片手に世界を遊びつくす椎名さん格好いい!

  • ◆重度の活字中毒の著者は、電車だろうとジャングルだろうと本を読まないことはないという。ひたすらに本を読み、活字の踊りを楽しむ。著者の思索はさまざまな本と分かちがたく結びついていて、それがこの本をただの読書案内にとどめさせない面白さの源泉なのだと思う。

    ◆そして、その思索のなかには、1987年(2014年時点で27年前)からこんにちに届く、鋭く面白い洞察がいくつかある。ふつうの人がくぐるわけもない踏切にわざわざ「くぐるな」と書かざるを得ない「おせっかいニッポン」(なぜなら、書かないと、クレームをつける”暇なおせっかい”がいるから)。グルメという超個人的な体験が等級化され、その権威認める「うまいもの」に並ぶ無表情な人びとの不気味さを描き出す「豊饒の行列」。もちろんこの本はこう手の日本批判ばかりではないけれど、やっぱり面白さはこういうところの切れ味にあると思う。読書案内の本としてはもちろん、読み物としてもとても面白い一冊。

    * メモ *
    ◆著者は、海外へ冒険にでるときには、邪魔にならない限りの本を持ち運ぶという。その基本セットは、

    翻訳ミステリー:3冊
    翻訳SF:2冊
    時代劇・歴史小説:1冊
    ノンフィクション:2冊
    軽いエッセイ:1冊
    古典(名作):1冊

    の計10冊。

  • オレ流超読書について見つめる機会を与えてくれた一冊であった。

  • 何故椎名本に惹かれるのか?思いのままに旅をし、現場読みをし、あらゆるものに関心を持ち、現状日本を俯瞰し、川のせせらぎを聞きながら、酒をチビリチビリと飲み、文庫新書を読みながら眠くなったら寝る。といった、誰もが出来そうで出来ないことを何なくやっているシーナさんへの憧憬からだ。好きなことをするのが人生なのだ。
    当時(奥付に1988.6.21と書いている:そんなことを何故していたかは覚えていないけど)、あの岩波新書で話題となっていたが、何故岩波にシーナさんなのか?という疑問を持っていたが、本書を25年を経て読んでみてバチコーンと解った。岩波新書は自主的精神の確立が目的であり、本書は正に合致している。

  • 1998年2月4日読了。

  • アウトドアと読書というと対極にあるようなイメージだが、しかし、椎名誠はその両極をあわせ飲む万国世界跳梁跋扈重篤活字中毒者である。一人用のテントの中で、シエラカップのウイスキー片手にヘッドランプで本を読むのが人生最大の幸せというのだから、念が入っている。僕も旅は好きだが、基本的に街を見るのが中心で、椎名誠のような冒険旅行はしたことがない。僕も本は好きだが、基本的に一般人向けの本が中心で、椎名誠のような中毒患者ではない。岩波新書にしてはめずらしい、毒にも薬にもならないエッセイ集だが、自分はまだまだ人生を楽しみ切れていないなあと思わされる一冊だった。

  • 割とよく知られている本の紹介が多いので安心した。

    ただし、活字のサーカスというように、
    単なる読書紹介という形式張った並びになっていないので、
    読んでいて楽しい。

    挿絵もすっとぼけている。沢野ひとし作とのこと。
    見ながら読み進むと楽しい。

    出て来る本を何冊読んだかを数えながら読み進んだが、
    10冊はあったので安心した。

  • 単純に面白い。旅行記的な一冊。
    久々に良い一冊です。
    しかし、よく岩波から出版したな。

  • [ 内容 ]
    旅に出る時、どんな本を持っていくか。
    本書はこの「カバンの底の黄金本」の選び方から始まり、SF、ロマン・サバイバル・ドキュメント、そして動物学、海洋学等々のサーカス。
    活字の不思議世界への探険をタテ糸に、日本全国津々浦々、はたまた世界の辺境地においての足による実践的見聞をヨコ糸に織りなす椎名流超読書のすすめ。

    [ 目次 ]
    カバンの底の黄金本
    蛭的問題
    オトコの夢
    明るいインド
    隣りの狂気
    水の中の静かなひとびと
    ドロリ目談議
    とらわれの身の小さな窓
    知の天動説
    極限生活者の日常的問題
    おせっかいニッポン
    豊饒の行列
    役人たちの安全
    ブキミな日本人
    ポケミスの女
    ロマンの現場読み

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 活字中毒というものはオソロシイもので、地の果てでも本を読むものなのだと、妙に感心した1冊。

    本を読まない人は「時間がない」「ゆっくり読むヒマもない」というけれど、
    読む人はどこでも読むし、読まない人は、たぶん、どんなにヒマでも読まない。

    椎名誠という人は、人気作家だし、一年中世界を飛び回っている人だけれど、
    ダイビングボードの中で読み、シベリアで読み、インドでも読む。

    キャンプで「朝まで何もすることがないときに、自分のテントを密閉してヘッドランプをつけて本を読むのが至福のとき」というから恐れ入る。

    この本は椎名誠さんが日々読んだ本を、本にからむ思いや体験といっしょにつづったものである。
    インドに行ったらインドの本を、シベリアに行ったらシベリアの本を、留置所に入ったら留置所の本を・・・

    自分が始めて体験したことでも、必ず先人が体験していて、しかも本になっていることはたくさんある。
    自ら体験することも大切だけれど、そういった先人の思いや体験を本で読むこともすごく大事だと思う。
    だって、自分ひとりで考えたこと以上に、もっともっといろんなことを教えてくれるから。
    ならば、本を読むことほどラクチンなことはないな、という変な感想を持ってしまった。

    椎名誠さんの書く文章は軽快で読みやすい。
    『活字博物誌』『活字の海に寝転んで』『活字たんけん隊』(いずれも岩波新書)と続いている。
    どれも面白いので、4冊まとめてどうぞ。

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活字のサーカス―面白本大追跡 (岩波新書)の作品紹介

旅に出る時、どんな本を持っていくか。本書はこの「カバンの底の黄金本」の選び方から始まり、SF、ロマン・サバイバル・ドキュメント、そして動物学、海洋学等々のサーカス。活字の不思議世界への探険をタテ糸に、日本全国津々浦々、はたまた世界の辺境地においての足による実践的見聞をヨコ糸に織りなす椎名流超読書のすすめ。

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