婦人・女性・おんな: 女性史の問い (岩波新書 新赤版 58)

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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004300588

作品紹介・あらすじ

婦人から女性、そして「おんな」へ-女性の占める位置は呼び名とともに近代以降大きく変化してきた。家族・職場の変容など新しい問題に直面して、女性をめぐる論議も活発である。長年女性史研究に携わってきた著者が、これまでの女性の歩みを振り返り、婦人問題研究から女性史、フェミニズムにいたる論点を整理して今後の展望を試みる。

感想・レビュー・書評

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  • ◆6/30オンライン企画「人間関係のデモクラシー -“家族”から思考する-」で紹介されています。
    https://www.youtube.com/watch?v=Hb8Oqmmxsvw
    本の詳細
    https://www.iwanami.co.jp/book/b267877.html

  • 本書が書かれた1988年(出版は1989年)当時の女性史学の状況とその辿ってきた径路を概略的にまとめた一冊。
    これ以降女性史学は徐々に下火となったと思われる。そもそも男女という枠組み自体に疑問符が付され、女性という概念の画一性が糾弾され、ジェンダーという関数は多様な関数の一部となった。
    今日この本を読むと、解体に瀕しつつある女性史というもののあてどのなさがよく現れているといえるのかもしれない。

  • [ 内容 ]
    婦人から女性、そして「おんな」へ―女性の占める位置は呼び名とともに近代以降大きく変化してきた。
    家族・職場の変容など新しい問題に直面して、女性をめぐる論議も活発である。
    長年女性史研究に携わってきた著者が、これまでの女性の歩みを振り返り、婦人問題研究から女性史、フェミニズムにいたる論点を整理して今後の展望を試みる。

    [ 目次 ]
    序 女性史とわたくし
    1 女たち・女性史の転機(女たちの位置;女性史は、いま)
    2 女性史を見なおす(女たちと国家;母性の論理;女性学と女性史;民俗学と女性史;「世界」の視点から;「地域」の視点から)
    結 女性史にこだわりつつ女性史のかなたに

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著者プロフィール

鹿野政直(かの・まさなお)
1931年大阪府生れ。早稲田大学文学部卒業。日本近現代思想史専攻。早稲田大学名誉教授。『鹿野政直思想史論集』全七巻(岩波書店、2007-08年)など。

「2020年 『八重洋一郎を辿る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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