- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004300984
作品紹介・あらすじ
キリストの涙にふれる時、病は癒え、死者は蘇る。中世はまさに奇蹟の続発する時代であった。奇蹟はなぜ起こるのか。中世史研究の第一人者である著者が、聖者伝、奇蹟録から興味深い説話や妖異譚をとり上げて語りつつ、各地に叢生した霊場とそこをめざす巡礼の急増に民衆の信仰の実態を見出し、ヨーロッパ民衆の心性史に新しい光をあてる。
感想・レビュー・書評
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「聖なる泥棒」の解説に出ていたので。
それほど体系的ではなかったし、
予備知識がある程度必要な感じだったので、
真剣に読むという訳ではなかったが、
あれこれ書かれていたエピソードが面白かった。
異なる宗旨の僧同士が食べ物の上で十字を切る祝福を競い、
煮えたつ鍋を慌てて食べてしまう話とか、
聖遺物を盗んだと堂々と書いてあったり、
しかるべき崇拝を受けていないから盗んでしまえとか、
盗むために10年間他の教会に潜り込むとか、
年に一度、聖者の骨まで1キロ以上も前へ後ろへはねて巡礼するとか。
宗教は面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2章までは奇跡譚について
3章以降は聖者と聖遺物崇敬およびその民衆の受容と教会側の諸対応について
エミールマールの「12世紀フランスの芸術と宗教」が主要な引用元か
語り口調かつ話が断続的?なのでやや読みにくい -
[ 内容 ]
キリストの涙にふれる時、病は癒え、死者は蘇る。
中世はまさに奇蹟の続発する時代であった。
奇蹟はなぜ起こるのか。
中世史研究の第一人者である著者が、聖者伝、奇蹟録から興味深い説話や妖異譚をとり上げて語りつつ、各地に叢生した霊場とそこをめざす巡礼の急増に民衆の信仰の実態を見出し、ヨーロッパ民衆の心性史に新しい光をあてる。
[ 目次 ]
不思議な物語
僧坊の夜語り
世々の伝え
さまざまの聖者たち
生ける聖遺物
[ POP ]
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