上海1930年 (岩波新書 新赤版 99)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004300991

作品紹介・あらすじ

1928年11月、ひとりの新聞記者が上海に赴任した。後にゾルゲ事件によってスパイとして処刑される尾崎秀実は、混迷の只中にある中国の現実に直面し、魯迅、スメドレー、ゾルゲ等の知識人たちと交流しながら、中国の民族的解放やアジアの自立の途を探る。兄・秀実の生と死を追跡してきた著者が、"魔都"上海を舞台に描く青春群像。

感想・レビュー・書評

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  •  中国の内情によく通じた外国人の動きがよくわかって興味深い。特にアグネス・スメドレーについては、彼女の人生観がよくあらわれていて、印象に残った。
     尾崎秀実中心に描かれるのかと思ったら、各章でさまざまな人物を取り上げていて、それもまた効果的だった。
     発刊された時代の日中関係の状態が垣間見え、時を経た本の読み方をあらためて考えさせられた。

  • タイトルに尾崎秀実と入れるべき。

  • 状態:とても良い
    定価:546円
    上海に住んでいる方に、30元でお譲りします!

  • 当時の日本人をとりまく上海の事情がよくわかって興味深かった。
    まわりはスパイばかり、、。
    当時の熱情を現代に生きる人間は持っているのだろうかと考えた。

  • 2003年6月3日

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著者プロフィール

一九二八年(昭和三)台湾に生まれる。台北帝大医専に進むが中退し、四六年(昭和二十一)、日本に戻る。新聞記者などの職を経て、大衆文学研究家として活躍する。六五年(昭和四十)に『大衆文学論』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。九〇年(平成二)、『大衆文学の歴史』で吉川英治文学賞を受賞。日本ペンクラブ会長、日本文芸家協会常務理事などを歴任。著書に『旧植民地文学の研究』『魯迅との対話』、兄・秀実が関わったゾルゲ事件を究明する『生きているユダ』『ゾルゲ事件』など。九九年(平成十一)没。

「2018年 『孫子・呉子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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