仏教入門 (岩波新書 新赤版 103)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004301035

感想・レビュー・書評

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  • 仏教の基本的な部分が網羅されています。

  • 仏教の思想と歴史について解説している入門書です。

    全体は三部構成となっており、第一部ではインド仏教の歴史が、第二部では仏教思想の重要項目が、第三部では東南アジア、中国、朝鮮、日本、チベットへの仏教の伝播が、それぞれ解説されています。新書一冊の分量で、仏教の全体像が手際よくまとめられているように感じました。

    文章が教科書的で、やや無味乾燥に思われるところもありますが、執筆者による独自の解釈や仏教の現代的意義についての主張を含んでいるような、親しみやすいスタイルの仏教の入門書とは異なり、アカデミズムの仏教研究を踏まえた手堅い叙述であるように思われます。

  • 仏教を理解する上で、一番体系的で網羅的でわかりやすい一冊じゃないかと思う

  • ・ググってみると、同じタイトルの岩波ジュニア新書版もあるみたいで、どちらかというと、先にそっちを読んでおいた方が良かったかも……。

     読んでいる最中に感じたことは、流石?岩波文庫という難しさ。意味や定義が分からない言葉が次から次へと出てきて辞書が欲しい感じ。仏教2500年の歴史に新書一冊で入門しようなんて、無謀なんだなぁ~と改めて思い知りました。

     よく、知るということは分けること、と言われますが、この本は、第一部 インド仏教史(初期、中期、後期)。第二部 インド仏教の思想史(初期、部派、初期大乗、中期・後期大乗)。第三部 各地の仏教(南伝・北伝)、と分けることによって、読者の頭の中で仏教を体系化できるような工夫が試みられています。

     私が難しいと感じた理由は、やはり仏教の全体像を描こうとしたための圧倒的な情報量の多さにあると思います。そして、その情報は、重要なものと、それほどでもないものが区別されておらず、ちょっと、情報の軽重が分かりにくいことでした……。

     菩提寺がある人も、ない人も、身近な人が亡くなる前に、何らかの形で、仏教を学んでおいた方が良いかもしれませんね。

  • インド仏教に焦点をあてた入門書。
    仏教の興りから現在までをある程度俯瞰的にさらうことができるが、説明なく専門用語が使われることが多々あり入門書のわりにはハードルが高い。

  • 仏教の成り立ちやその思想性について。また他宗教との比較なども少し。

    インド仏教が主題。
    仏教、キリスト教、ヒンドゥ教はそれぞれ成立した経緯がちがう。

    また仏教は現実を起点とした悩みに対応する教えというのが基本であり、ドグマから導き出されるような教条的なものは存在せず、多様性に満ちあふれ、また他宗教についても排他的ではない。

    個人自らのおこないを重視し、行為に関しては結果論ではなく、動機論を守る。

    無我説→欲望や執着からの離脱、解放というところが目指すべきポイントであり、神からの救済というものではない。

  • 手堅いが、文章が下手で読みにくい。専門的な記述も多く、到底入門書とは言えない。

  • 仏教の歴史や、思想などがコンパクトに纏められた教科書的な本。まずは概略掴むために読むには最適かと。

  • 文献的にざっくり仏教を学べる。歴史、ブッタの生涯、思想についてまで分かりやすく網羅されている。何度か読み返そう。

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著者プロフィール

1923年静岡市生まれ。東京大学・ミュンヘン大学などに学び筑波大学・日本大学などで教授として勤める。現在、筑波大学名誉教授。文学博士。著書に『バウッダ』(中村元と共著、小学館)、『仏教入門』(岩波新書)、『世親』(講談社)、『初期仏教の思想』上・中・下(第三文明社)『龍樹・親鸞ノート』『大乗とは何か』『ブッダとサンガ』(法藏館)ほか多数。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「1985年 『比較思想研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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