地方からの発想 (岩波新書 新赤版 138)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004301387

作品紹介・あらすじ

「地方の時代」が謳われて久しいが、現実には東京一極集中がいっそう進行している。真の豊かさを地方から実現する道はないのか。通産官僚から大分県知事に転身し、いまや海外からも注目される一村一品運動の提唱者として知られる著者が、地方の苦境を中央にぶつけてきた模索の十余年をふり返りつつ、新たな戦略を語る。

感想・レビュー・書評

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  • 「一村一品」は、この著者の施策で全国に知られるようになった。「一村一品」は、「地域の内発的な発展力を生み出す開発手法」(116p)と位置づける。明確ではないが、ロスアンジェルスで取り組まれている「ワンビレッジ・ワンプロダクト」にも、影響を与えたか(103p)。

     造語がおもしろい。「ハイテクとローテク」と章をおこして、外部から地域にインパクトを与え、地域の経済構造を変革して行こうとする、が。「ローテク」は「低テクノロジー」ではなく「ローカルテクノロジー(地域技術)」の短略形とする(162p)。

     テクノポリス建設は「広域点在」「農工並存」「人材育成」の三原則ですすめる、とある(134p)。

     「地域の文化」「地方自治と地方分権」の項に、もう少し発言ががほしかった。ないものねだりということになるのか。

  • これは今現在のご時勢だからこそ
    目を通す価値のある本のように思えます。
    なぜならばこの本の中には
    あらゆる問題を解決するヒントが隠されているのですから。

    どの政策に関しても
    20年以上前に行われたとは
    思えないようなものの数々です。
    さすがに一部技術に関しては
    年代の古さを感じてしまいますが…
    (IC等の記述ね)

    何かとトラブルを多く抱えている日本。
    もしかしたら東京至上主義を
    変えることが打開の鍵なのかもしれません。
    今現在タイムリーなこととして
    ある一大事が出ていますしね。
    検討の時期だと思います。

  • #2443-204

  • 大分県知事で、大分のために貢献した人であるので、単に、中央官庁の役人の発想を脱していないという批判だけをするのでは不十分かもしれない。

    ただ、東京から引張ってくるとりまきには、本当に地方のことを考えている人は多くないかもしれない。
    本当に、地方に根差した発想で、書き直すとよい作品になるかもしれない。

  • 11/02/15、ブックオフで購入。

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