続 日本人の英語 (岩波新書 新赤版 139)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004301394

感想・レビュー・書評

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  • 6章立てですが、最初の2章は為になりましたが、それ以降はなんとなく著者の研究分野(?)の備忘録的内容に。
    では、具体的にためになった点を・・

    1.定冠詞の使い方
    どこかの予備校の先生が、theを使うのはお互いに「そのもの」が共通に認識できる前提、というのはこの本の受け売りでしたね。

    2.You're always in my hair!
    子供を持つ母親が、「いつもうるさい」という時に使う決まり文句で、髪の毛・・とは訳さない。

    3.I went to a movie with my friend.✖
    正しくはwith a friendで所有格を使うと、一人しかいない友達という意味になる

    4.I was out walking my dog.〇
    この場合は必ずmyをつける、無冠詞だと「犬肉」の意味となる

    逆に、後半は俳句や川柳、古い日本映画を題材としていて、実用的ではないし、165Pに書かれた日本語の説明など何を言いたいのかさえわからなかった。
    確かに外国人で、ここまで日本語に造詣が深いのは驚きだが、やはり細かな点は編集者がきちんと指摘すべきでしょう。
    また、日本語の句読点が、コンマやピリオッドで代用されているのにも違和感があった。

  • 2010年2月
    英語の感覚について述べていて面白い。
    日本人と英語の乖離をうめるヒントになる本。

  • 続編よりは前巻の方がいい

  • ビスケットを紅茶の中に突っ込むと、どんなに堅くてもかならず紅茶を吸収する。変なたとえではあるが、人間と言葉も同じ関係ではないだろうか。「勉強」のつもりならば、努力しても心の「突っ込み」にならないうちに終わるが、自分に嘘をつかずに、本当に心から面白いと思っている内容の英語に没頭すれば、その英語は必ず自分の体の一部となるのである。(Ⅵ 言葉の情景 P182より)

  • 『#続日本人の英語』

    ほぼ日書評 Day508

    「続」のつかない本編にも増してマニアックながら、価値のある本である。例文は丹念に読む価値が十二分にある。

    「続」でなるほど感が最も大きかったのは、英語にも「やまとことば」のような表現があるという箇所。具体的には「run,​ ​come,​ ​walk,​ ​talk,​ ​sit,​ ​be,​ ​go,​ ​put,​ ​see,​ ​work​という『シンプルなアングロサクソン系の動詞』」をさまざまな前置詞と組み合わせることで、そのニュアンスが表現されるという。

    アングロサクソン系の対極に置かれるのがラテン語系の単語。〜tionとなる言葉は大概ラテン語系なのだが、ノンネイティブが英語を使う際には、これらの単語を使った方が、よほど座りが良いのは著者の指摘の通りだ。

    文中、例に挙げられるのは「ためらう(和語)」と「躊躇する(漢語)」だが、さすがにこれだと比喩として弱かろう。
    かわりに「さまよいあるく」と「彷徨」、あるいは「たまたま出会う」と「邂逅」あたりを提案しておきたい。

    https://amzn.to/3Dvyy3M

  • 続 日本人の英語
    (和書)2009年05月04日 16:31
    1990 岩波書店 マーク ピーターセン


    自分が夢中になって取り組める勉強法を見つけるのが良いと書いてあり、全くその通りだと思う。それ以前に勉強不足でどうしようもない。何から手を付ければいいかな。気軽にできることから始めようと思う。

    「日本人の英語」の続編ですが、難しい英米文学の例文などが無くなっている。読み易く感じました。

    英語の感覚が参考になった。これからの英語勉強の取っ掛かりになればいいなと思う。

  • 前作に引き続き、大変勉強になりました。日本語と英語は構造や文法が根本的に異なるし、日本人と英語ネイティブスピーカーの歴史や文化も全く違う。そのため、英語は英語として理解することが必要であるというのは全くもってその通りです。そうした状況の中でも、英語の感覚を日本語でわかりやすく説明してくれています。英訳とか和訳で適切なものが思いつかないときがある、という著者の気持ちはかなり分かります。。。いちいち訳して理解したり説明するのはかなり面倒くさいですもんね。前作同様、冠詞、単数形複数形の使い方や動詞のニュアンスの違いを例文たっぷりに解説してくれているので、実用的な部分は多いと思います。

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    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000072853

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  • 前編と同じレベルの内容かと思ったが、こちらは章立てが細かくなく、随筆的。各章の書き始めとな日本語題材あるいは英語題材は作者の経験がベースとなっている。それらを元にして、日本語と英語の表現、文法規則上の違いについて考慮する内容。
    日本語という言語、日本文化の特徴を他言語文化における視点から的確に、鋭く捉えており、勉強になる。
    前作とは異なり、各場面における正しい英語表現事例を期待していたが、そういった構成ではなかった。その点が個人的に残念だし、実用性には欠けると思う。完全な読み物である。

  • 英語

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