日本列島の誕生 (岩波新書 新赤版 148)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 199
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004301486

作品紹介・あらすじ

日本列島誕生のシナリオは、まったく新しいものに書き換えられた。それは、深海での化石の研究とプレートテクトニクスに基づくダイナミックな地球観から生み出された。日本列島形成の謎に挑戦し、それを次々と解きあかしてきた著者らの研究の歩みをたどりながら,劇的で知的興奮をさそう日本列島誕生の物語に読者を案内する。

感想・レビュー・書評

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  • 土佐市図書館

  • ⚫︎日本列島の履歴
日本列島ってどうやってできたんだろうと知りたくなり、購入。地盤について、以前から興味があり、地層の構成や、地盤図等をみるたびに、これはなんでこうなっているんだろうと疑問を持っていたところ。
本書では、基本事項の説明はないが、四万十帯の事例から始まり、日本列島の成り立ちまで書かれており、後半になるにしたがってどんどん引き込まれていくような内容でした。
付加体、ダービタイトなどの動きを知り、地球の大きな動きを知ることで、地盤ってこうやってできていくんだなと、感覚的なものがわかりました。
日本海と太平洋はでき方や構造がまるで違う、東京湾の中には川があった、平野、山のでき方、インド大陸の衝突による歪みなど、驚きの連続で、興味がつきませんでした。


  • 個人の研究の進行や発展の順序通りに書かれているので、四国四万十一帯の地層がどう形成されたかという局地的な内容から入り、そこから日本各地の地層の比較、そしてアジア各地との比較と移り、最後にまた自分の話に戻る。
    内容は学術的だが話の展開はあまり学術的でないように思う。エッセーに近いかも。学術よりにいくなら本来はアジアの形成から入って日本列島の形成に入り、地方地方の成り立ちに細かく分け入るのが筋だろうと。
    やはり個人的には新赤版よりも旧赤版のあの淡々と自分の専門を述べていくスタイルの方が好きかな。新赤版は読みやすさでも意識したのか、内容が薄い。文字が大きいのも正直却って頭に入らず困る。

  • 我々が暮らしている日本列島が、大陸起源の岩盤から南半球で生まれ数千万年を超えて付加体により成長していく過程を、豊富な図表を用いて物理的・地質学的観点から論理的に記した、時間・空間を超えたダイナミクスとロマンを感じさせる本です。

  • #科学道100冊/科学道クラシックス

    金沢大学附属図書館所在情報
    ▼▼▼▼▼https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN0551698X?caller=xc-search

  • レベルが高い

  • 科学の道100冊 2020

  • 日本列島がどのようにして誕生したのか。
    自分たちが生まれ育った場所だからこそ、興味が湧いたタイトルである。

    • myknakaさん
      大陸とつながってた?
      大陸とつながってた?
      2020/05/20
  • 請求記号 455.1/Ta 23

  • 科学道100冊 2019
    【所在】3F文庫・新書 岩波新書 新赤版148
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/30484

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著者プロフィール

東海大学教授・海洋研究所長。国立研究開発法人 海洋研究開発機構・顧問。東京大学名誉教授。
四万十帯および南海トラフを中心としたプレート沈み込み帯の付加作用の研究で地質学に新分野を創生。地球深部探査船「ちきゅう」を用いた深海科学掘削に参画、海洋地球科学で最先端分野と学際領域の開拓を目指してきた。

「2022年 『人新世 ―科学技術史で読み解く人間の地質時代―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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