子どもと学校 (岩波新書)

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著者 : 河合隼雄
  • 岩波書店 (1992年2月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004302124

子どもと学校 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 以前読んで、そのまま本棚に並んでいたものを再読した。河合隼雄氏の教育に関する本である。
    以前、いつ読んだのかも忘れたし、本書の内容もすっかり忘れていたため、新たな気持ちで読んだ。
    タイトルから、学校制度に関する内容かと思ったが、そうではなかった。臨床心理士としての河合氏の経験から、子どもをどう見つめるのか、また教師は子供をどう見つめるべきなのかを論じた本である。すなわち、『子どもと教師』とした方が良さそうな本である。
    著者自ら「あとがき」に記しているが、大所高所から教育制度を語るのではなく、小所低所から子どもの内面を見つめている。すなわち、鳥の目ではなく、虫の目で論じている。
    そして、本書の中で最も私の目が開かれたのは、「男の目と女の目」を論じた部分である。すなわち、分断の不正と包含の母性の話である。
    内田樹氏は、父性は人よりも優れていることを望み、母性は人並みであることを望む、と言ったが、まさにそのことが明確に書かれており、納得した。

  • 1992年刊行。いわゆる教育社会学とは異質の印象論にとどまり、数理的・再現可能な論とは趣きを相当異にする。悪書ではないが、個人的には、認知心理学の知見か教育社会学的観点からの書でなければ興味が沸かず、食指が動きにくい。それほど、経験談が役立たないほど教育・子育ては多様だと言うこと。

  • 教育福祉学科1年の方

    「毛虫が蝶になる必要があるように、人間にもある程度「こもる」時期が必要である。思春期から青年期にかけて、ほとんどの人に、それは何らかの形でやってくる。「さなぎ」状態が他の子どもよりきつい形になると、不登校になり、文字どおり部屋にこもるようになる。大切なことは、それを尊重して「待つ」ことである。」

    資料ID:C0023975
    配架場所:2F新書書架

  • Ⅰ教育の価値をみなおす
    1教育における「価値」
    2「臨床」の視座
    3教育のなかの二つの原理
    Ⅱ大人が子どもにかかわること
    1「教える」と「育つ」
    2「教育」はいま
    3「女性の目」、「男性の目」
    Ⅲ教える側、教わる側
    1幼児の成長と教師の役割
    2日本文化のなかの教師と生徒の関係
    3体育と笛
    4不登校の「処方箋」
    Ⅳこころが育つ環境
    1子どもの倫理と道徳性
    2性の理解と教育
    3思春期の心理

    小1の詩p158-159
    「人」
    えらい人より/やさしい人のほうがえらい
    やさしい人より/金のない人のほうがえらい
    なぜかというと/金のない人は
    よくさみしいながで/よくいきているからだ

    道徳は教師が子どもから学ぶ教科

  • 問題児の排除・画一的な教育方針により、子供から自由や活発性が失われています。

    ある問題に対し、原因を探り、問題点を抽出します。
    そうして、結果が見え、さらなる課題へ繋がっていくことが大切です。

    「早く、とりあえず」ではなく、「丁寧かつじっくりと」が教育に求められていると感じました。

    ※現在の教育現場を見ると
    ・教職員の仕事量の増大
    ・非常勤講師の増加等

    子供達を教育する側も疲弊している点も見逃せないです。

  • 図書館有

  • 子どもの成長において、ひとつの事象の意味を多面的に見て、いかに「見守る」かが大切。その中で子どもは、揺るがない安心感の下、自由に考え遊び、行動し、創造性を培っていく。また、多面的に見ることで、様々な問題解決にもつながる。

  • 〈 本文から抜粋 〉
    親が自分の子どもの幸福について考えるとき、どうしても、自分の子どもが社会的に優位な地位につくことがそれに直結するという考えに傾くので、子どもに知識のつめ込みを強いることになる。うっかりすると相当に早くから、このような知識のつめ込みにさらされてゆく。…略…このような状態は端的に言えば子どもを育てるうえでの「自然破壊」なのである。子どもが「自然に育つ」過程に対する干渉が、あまりにも多すぎるのである。
    …略…これらのことによって、「自然」の成長を歪まされてる子どもたちに対して、もう一度根本にかえって、自ら「育つ」ことのよさを体験してもらうことが、現代の教育において必要となってきているのである。

  • 有名な心理学者・河合隼雄先生の本。
    そういえば、自分の子どもの頃の学校生活は本当に窮屈で意味不明で、よく我慢できたなぁと思う。それも、さも”楽しそうに”通っていたのを思い出す。
    河合先生の理想とする教育や学校のあり方に賛成するばかりだが、実際の現場ではうまくいかなくて苦悩する親や教師が山のようにいそうだ。そのギャップはどうやったら埋まるのだろうか?

  • 学校教育とはなにかについて、広く述べられている。時代を感じさせない普遍的な内容である。これから教育に関わる人にとっての入門書として適している。

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