戦後を読む: 50冊のフィクション (岩波新書 新赤版 393)

著者 :
  • 岩波書店
3.60
  • (2)
  • (2)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 40
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303930

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • #894「戦後を読む―50冊のフィクション」
     「現代を読む―100冊のノンフィクション」の姉妹篇と云ふべき一冊。取り上げる本の数を半分にして、一冊当たりの解説が長くなつてゐます。「週刊金曜日」での連載が中心。
     フィクションといふ事で、「どうせ作り事だ」などと侮つては不可ません。小説と云ふ形式にする事で、より問題点が鮮明になり読者にも考へる余地が与へられる可能性も高まると思ひます。
     松本清張も梶山季之も、ノンフィクションだけ書いてゐたら、その作品はあれほど耳目を集めなかつたに相違ないでせう。
     などと云ひながら、50冊のうちわたくしが読んだものは11冊だけですが。

  • ノンフィクションの100冊に対し、フィクションの50冊。どっちかっていうとフィクション中心に読む身としては、寧ろこっちの方が期待は大。目次を見てみたところ、実際に読んだことがあったのはほんの数冊。そういう意味で、新しい発見もありそうな予感。結果的に、10冊まではいかんかったけど、是非読んでみたいと思えるものがありました。力の入れようのせいか、前の方に気になる作品が比較的集まっていた印象。自分の好みの問題かもしらんけど。こうして、どんどん読みたい本が増えていくのです…(嬉しい悲鳴)。

著者プロフィール

1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、郷里の高校教師、経済誌の編集長を経て、評論家となる。憲法行脚の会呼びかけ人。
近著に『新しい世界観を求めて』[寺島実郎との共著]『小沢一郎の功罪』(以上、毎日新聞社}、『平民宰相原敬伝説』(角川学芸出版)、『佐高信の俳論風発』(七つ森書館)ほか多数。

「2010年 『竹中平蔵こそ証人喚問を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐高信の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×