商人 (岩波新書 新赤版 557)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004305576

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705327

  • 世の中には、すごいことを、すごいと言わせないような、ほんもののお人がいらっしゃるんだなあ。。。

  • このシリーズ中の最高峰
    商人の世界には世の中の真実がかず多く潜む
    経験を繰り返し、また読むと違う見方が必ず増える
    こういうことが、文書に残され、本当に良かった
    スグ消え無くなりゆく珠玉のことばが心身に染み入る

  • チェック項目13箇所。商売は、約束を守ることで信用をつくることが一番大切です。お客様は常に正しいのです、もし、お客様が間違っているとします、それは間違っていることが正しいのです。わてら商人はお客様に頭を下げているんとちゃいます、お客様のくださるお金に頭をさげてるんですわ、<ようこそ、お越しやす>って……。<安いから買う>じゃいけません、<高くても買う>のが買物です、<欲しいから買う>じゃいけません、<必要だから買う>のが買物です。売場を拡げると品数が増えます、品数が増えると、質にかかわっていられなくなります、そういう店が増えました。ヤーさんというんですか、やくざは経済評論家より目先がききますから、景気のいい町にしかいません、金の動く場所にはかならず群がっています。農作物も、ブルセラも、作った人、使った人の顔が見えるものが、高く売れるんです。以前なら都会にいけないと買えなかった品が、自由に買えるのである、店が無いという商売は新しいわけではない、商売の歴史では、そもそも店は無く、売り歩いていたのだから……。安売りをして儲かるってことは、安売りじゃないってことでしょう、どうしてそこがわからないんでしょう。人間と違って、動物が死んでも気楽なのは……ペットには遺産がありませんから。不景気は最初にデパートで兆しがあらわれてきましてね、最後に来るのがスーパー・マーケットです、オシャレからはじまって食費にきたら……これは本当に不景気です。<安い><高い>で商売していた時代は楽でした、最近の客は<好き><嫌い>ですからね、これはむずかしい商売です。商人の道……農民は連帯感に生きる、安定を求める、安全を欲する、土着を喜ぶ、商人は孤独を生き甲斐にすべては競争者である、不安定こそ利潤の源泉、喜ばねば成らぬ、危険な世界を求めよ、どこからでも養分を吸いあげる浮き草でなければならぬ、他人の道は自分の道ではないというのが商品の道である。

  • 『商人』永六輔。読了。小売だけじゃなく営業マン、これから起業の人は読んで悪くない一冊。下手なハウツーものより、良いかも。久々に寄席を見に行きたくなったわ。

  • 落語的な散文で書かれているが、ややまとまりのない感じ。著者の主張がよくわからない。

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    ▼ 100文字感想 ▼ 
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    あきんどの智恵がぎっちり詰った一冊。永六輔の切れ
    のある語り口が心地いい。マーケティングやコンセプト、
    セールスプロモーションなど横文字を使うより、「ご近
    所づきあいを大切にする商い」と言えばいい。に納得。


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    ▼ 5つの共感ポイント ▼ 
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    ■あきんどの心意気、どんなかたちでもいいから、
     客を感動させてください

    ■経済とは経世済民とか経国済民。英語では
     エコノミー。つまり節約なんです

    ■農作物もブルセラも作った人、使った人の顔が
     見えるものが高く売れるんです

    ■屏風と店は、拡げると倒れやすくなります

    ■宣伝は自分じゃ恥ずかしい。それで宣伝屋に頼み
     ます。あの人たちは代理ですから恥ずかしくない

  • 高校生のときに友達に借りた本。ゴメン!まだ返してない!!バイト中よくこの本の言葉を思い出します。

  • 『職人』と『芸人』を読まず、跳んで読んじゃいました。関西に住んでるからか、妙に納得する部分が多いのかも。さすが話し手のプロ★内容も然ることながら、語り方がプロです。

  • 『職人』と『芸人』を読まず、跳んで読んじゃいました。関西に住んでるから妙に納得する部分が多いのかも。さすが話し手のプロ★内容も然ることながら、語り方がプロです。

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著者プロフィール

1933年、東京都に生まれる。早稲田大学文学部中退。中学生の頃からNHKラジオに脚本の投稿を始め、大学在学中から放送の世界にかかわる。以降、テレビやラジオ番組の放送作家、作詞家、語り手、歌手などの幅広い方面で活躍中。TBSラジオ「誰かとどこかで」「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」は共に長寿番組として知られる。作詞家として世に送りだした曲には、「上を向いて歩こう」「黒い花びら」「こんにちは赤ちゃん」などの昭和を代表する名曲が多い。著書にはミリオンセラーの『大往生』(岩波新書)をはじめ、『生き方、六輔の。』(飛鳥新社)、『職人』『芸人』『伝言』(以上、岩波新書)、『あの世の妻へのラブレター』(中公文庫)などがある。

「2012年 『上を向いて歩こう 年をとると面白い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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