- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004306047
感想・レビュー・書評
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・英語を勉強していても、ネイティヴスピーカーのようにはなれない。ただ第二言語の学習は文法や単語を掘り下げて学ぶ面白さがあると思う。
・この本はその英語の些細な用法の違いを映画のセリフを交えながら丁寧に解説している。
・例えばchallenge は「挑戦すること」ではなく「挑戦へ誘いかけること、煽ること」になるので日本語感覚で使うと変になってしまう。
「I challenged the Tokyo Marathon 私は東京マラソンを煽った」といったことに。
challenger はチャンピオンに対し、煽ってるから用途は間違っていない、など。
・解説のどれも分かりやすく興味深いので、英語を勉強していない人にもおすすめ。合コンで博識ぶりを自慢してもよい。
・著者のマーク・ピーターセンは生粋のアメリカ人だが、日本語について日本人よりも深く把握している。本書内で唯一、邦画として小津安二郎を取り上げているが、英訳の
難しさも取り上げていて興味深い。
「すみません」「いえ」というやり取りが劇中有るのだが、それを「I'm sorry」「No」ではなく「Thank you 」「You're welcome」に訳す必要がある、など。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
例えば,日本人の苦手な時制の違い,ちょっとしたことでニュアンスが全然変ってしまう例をいろいろと挙げてくれる.こういう,「ネイティブなら当たり前だけど,非ネイティブには分かりづらい」ところを映画のせりふを例に解説してくれる.
プロの翻訳の映画の字幕でもおかしいところが多いということだ.やっぱり英語は難しい. -
「日本人の英語」「続〜」に続く著者の3作目。日本人の犯しがちな誤りを題材に英作文を指南する1作目、表現によるニュアンスの違いとその文化的な背景を解説した2作目に続いて、本作ではより微妙なニュアンスの違いを題材に英語表現に投影された感情の機微や、日本語のそれを英文にする難しさを説明している。英文にこめられた微妙なニュアンスを映画の場面を例にとって説明する語り口は分り易く示唆に富んでいて今回も面白い。
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映画のセリフを中心に、ひたすら「いい感じ」 の英文を紹介していて、英語を学ぶというより、語感を「楽しむ」ためのかるーい内容。具体例たっぷりなので、クラシックな洋画好きならけっこう楽しめるのではないだろうか。自分はそのへん全然だけど、すんなり読めてなるほど感がなかなかよかった。
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この本では状況に応じた英語らしい英語とはどういうものかを映画の中のセリフを紹介しながら、うまく伝えてくれます。
例えば日本人が「分かる」という状況を英語で伝えるときunderstandを使うことがほとんどかと思います。しかし映画のワンシーンで彼女が自分の心を離れて誰か他の男になびいてしまったことに気づいてしまったといった場合、realizeが適当です。
I never realized that she was getting tired of me and had started seeing someone else.
understandは意味を理解する状態、realizeはある意義について気づいている状態を表します。このような心の機微を適切に表す英語が紹介されています。 -
心にとどく英語
(和書)2009年05月05日 17:54
1999 岩波書店 マーク ピーターセン, Mark Petersen
母国語としての英語の感覚が日本語を母国語とするときの日本語の感覚とどういう違いがあるのかを丁寧に分かり易く簡潔に書かれている。母国語とする場合の言語の使い方の意識レベルの感覚がとてもよく指摘されている。
この本は何年も前に学生を何となくしていた頃、講義で紹介されて購入しました。でもその当時はなんだか読む気がしなかった。でも読み終わってみてもっと早く読めば良かったと感じる。 -
日本人の英語の方が好きです。
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名言っぽい英文が紹介されています。ほとんど映画で言われているセリフですが、座右の銘を探しているならこの本を読んでみてもいいかもしれません。