冠婚葬祭 (岩波新書 新赤版 630)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306306

作品紹介・あらすじ

人の一生その誕生から死まで、さまざまな民俗儀礼にいろどられている。出産と命名、七五三、成人、結婚、厄年と年祝い、通夜と葬式。加えて現代では社会の高齢化にともない、あらためて"老いの習俗"が注目を集めている。時代をこえて、変容を重ねつつ今に伝えられる冠婚葬祭のなかに、日本人の人生観と霊魂観を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 出産や成人、結婚、葬式など、人生の中で経験することになるさまざまな民族儀礼の概観をおこなうことで、日本人の霊魂観について考察している本です。

    個人の人生の画期をなす出来事が、民俗学的な時間秩序の中でどのような意味を持っているのかということについて、考えさせられました。

  • 個別には興味深い習俗があったが、全体的には散文的というか、まとまりがないというか。
    新書だからあまり深いところまで触れられないのは、仕方がないのか。
    なぜ、お米が呪力を持つことになっているのかが気になる。

  • やっぱり民俗学は面白くて、好きだなあ。

  • 宮田先生の本はどれも章建てが細かくて、わかりやすく読める。
    ましてやこの本は冠婚葬祭という身近なテーマなので、誰にでもとっつきやすい。

    なかでも興味をひかれたのは、胞衣(エナ=胎盤のこと)についての記述。
    昔は胞衣塚というものがあって、そこに埋めたんだそうだ。
    もう一人の子供のような扱いで、大事にするという。今からではとても考えられないが……。

  • 大学の一般課題で選びました。
    選んで大正解。これは面白いです。橋の下、とかね。

  • 2004年10月14日

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著者プロフィール

宮田 登(みやた・のぼる):1936?2000年。神奈川県生まれ。東京教育大学文学部卒業。同大学大学院修了。筑波大学教授、神奈川大学教授を務める。著書として『ミロク信仰の研究』『都市民俗論の課題』『江戸のはやり神』『妖怪の民俗学』『ケガレの民俗誌』『はじめての民俗学』など多数。その関心は民俗学から日本史学、人類学等、周辺諸学におよび、研究の成果は国内外で評価された。

「2023年 『霊魂の民俗学 日本人の霊的世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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