カラー版 似顔絵 (岩波新書)

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著者 : 山藤章二
  • 岩波書店 (2000年5月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306757

カラー版 似顔絵 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 請求記号:S1785
    資料ID:50020280
    配架場所:図書館1階東館 テーマ展示

  • 著者の来歴や、『週刊朝日』連載の「似顔絵塾」に投稿された作品などを取り上げながら、「似顔絵は批評である」という理念が語られている。

    カラーの挿絵がたくさんあって、眺めているだけでも楽しい。

  • 一昔前の人が多くて、いまいちピンとこない人が結構いたけど、概ね楽しめる似顔絵のオンパレードだった。お笑いとかモノマネとか、そういうエンターテインメントと絡めて説明されているところとか面白かったす。

  • 山藤さんの哲学がよくわかった。
    似顔絵もとても面白かった。

  • 似顔絵は批評である、
    という著者の主張はとてもよくわかる。

    肖像画が対象の人物の権威を高めるのに対し、
    似顔絵は人物をデフォルメ・カリカチュアライズして、
    内面や時代性を表現するものである。

    シュールレアリストの肖像画は、
    なんとなく似顔絵チックだと思うけれど、
    そのあたりには言及していないので残念。

    また、
    似顔絵の嚆矢として写楽をあげている。

    当時、
    写楽のデフォルメやカリカチュアは認められず、
    一年足らずで消えてしまった。

    しかし、
    現代では価値観が多様になったため、
    多くの人に認められるようになった、
    という流れがある。

    その価値観の多様化に大きく寄与したものはテレビである。

    テレビは情報の量と質をテレビは変え、
    モデルを「見上げるもの」から「面白がるもの」へと変えた。

    不条理漫画や模写ではないモノマネも、
    そういった影響によって出てきたようだ。

    たくさんの似顔絵がカラーで見られるので、
    それだけでも愉しい。

  •  似顔絵というくらいなので、似ている方がいいのかと思ったら、そうでもないみたいです。筆者の考える「似顔絵論」が展開されています。

     なるほどと思ったのは、後半の「テレビ時代の笑い」という章。
     最初はタモリさんの話。声の質を似せる芸から、思想回路を真似た芸に変わったと分析する。そして、テレビは人間性丸見えのメディアであり、しろうと文化の源であり、しゃべっている人だけが映る即物的なメディアと続き、現代は、社会的権威喪失の時代だと。

     似顔絵の精神は川柳の精神に通じるそうです。つまりパロディ。
     ところが、権威が喪失してしまうとパロディが成立しにくくなる。昔は権威のある政治家がよく似顔絵になったけれど、この頃の政治家は…。しかも、現代は味のある顔が減ってきているという面白い分析。それは、野菜が露地栽培からハウス栽培に変わったのに似ているそうです。

     カラー版を生かして筆者の似顔絵も多数紹介されていますが、筆者が週刊朝日誌上で始めた似顔絵塾の塾生たちの作品も多数紹介されています。中には、抽象画のような似顔絵もあって、似顔絵も奥が深いです。文章を読まなくても、似顔絵を眺めているだけでも、十分楽しめる一冊です。

  • 著者の作品より、塾の優等生や卒業生の作品が楽しい。他の本には掲載されていないので、この本でしか見れないし、個性の爆発が素晴らしいです。

  • 図版がいっぱい!カラーだ!!!

  • 浮世絵も似顔絵の一種だと考えることができるかもしれないことを本書で気が付きました。
    横山ノックと黒柳徹子の後姿の似顔絵が特徴的でした。
    似顔絵と肖像画の違いは、似顔絵は批評を含むことが示されています。
    それだけだと、本人から訴えられるので、人間味が一番大事なようです。
    風刺の裏には、必ず人間性が大事だと分かりました。
    似顔絵について、一面的なものだけでなく、全体としては幅広く紹介しています。

  • [ 内容 ]
    「似顔絵はそっくり絵ではない。
    相手に近寄るのではなく、自分の手元に引き寄せて手玉にとるのだ」―つまりは絵画による人物論だとする著者が、存分に現代似顔絵論を展開する。
    権威を笑いのめす反骨精神に満ちた著者の作品群と、自らが主宰する「似顔絵塾」の塾生のシャープで多彩な造形の数々。
    いま、似顔絵文化はここまで来た。

    [ 目次 ]
    序 写楽が大先輩(「あらぬ様にかきなせしかば」;時代に先んじてしまった不幸 ほか)
    1 わたしの戯画街道(肖像画とどこが違う?;おいしい部分を描けない悔しさ ほか)
    2 キメツケという批評(「似顔絵塾」という発想;新しい表現スタイルがつぎつぎに ほか)
    3 テレビ時代の笑い(瓜ふたつから破壊的誇張へ;人間性丸見えのメディア ほか)
    4 諷刺の精神(人物カリカチュアの伝統;現代顔事情 ほか)

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カラー版 似顔絵 (岩波新書)の作品紹介

「似顔絵はそっくり絵ではない。相手に近寄るのではなく、自分の手元に引き寄せて手玉にとるのだ」-つまりは絵画による人物論だとする著者が、存分に現代似顔絵論を展開する。権威を笑いのめす反骨精神に満ちた著者の作品群と、自らが主宰する「似顔絵塾」の塾生のシャープで多彩な造形の数々。いま、似顔絵文化はここまで来た。

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