- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004307181
作品紹介・あらすじ
政治経済、社会保障、教育など、日本社会に「不安」が蔓延している今、「こころ」をめぐる事件・現象も少なくない。その実態をどう考えたらよいのか。専門家十名が各々の現場や体験に即して、報告・分析・提言を寄せる。編者の他、石附敦、香山リカ、小林司、鈴木茂、滝川一広、中井久夫、成田善弘、平松園枝、山中康裕氏らが執筆。
感想・レビュー・書評
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このときから20年以上が過ぎた。
20年前と今。変わらないものと変わったもの。
このときの観測や予測が正しいとかではなく、流れの中においてみること。そして、20年が過ぎた今にいる人間たちもまた、観測を続けること。そういう意味で画期的な企画だったと思う。
様々な立場の人間がどのように著述するのか、そのスタイルの違いも非常に表れている。真理をついて20年たった今でも色褪せないもの、その当時の流行り廃りの中で消えていったと思われるもの、無難な問いかけで終わらせて思惟を拒絶しているもの、出会った経験を大切にし行間に豊かに思いを含ませているもの。
同じ企画をしたらいったいどんな観測が拡がるだろう。20年後生きているものから、ああそんな時代もあったんだなと同じように言われ、一笑に付されるかもしれない。あるいは人間ってやっぱりいつも変わらないんだなとあきらめに似た感覚を抱かれるかもしれない。けれど、こうした観測がその後を生きるひとの観測の糧となる。
どうかこの企画も流行り廃りの中で埋もれさせないで続けていってほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
735円購入2010-07-06
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【由来】
・大通のブックオフでたまたま。なだいなだ先生だったから。
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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少年犯罪に注目が集まっていたころの著述集。こころの問題に関わる専門家の見立て。
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10年以上前にも、「最近の若者」に対しては今と変わらない内容のことが言われていたとわかった 仕様なんだけど内容はてんでバラバラ好き放題という感じなので、この本で定点観測するのはなかなかに教養のある人にしか無理なんじゃないかなあという印象 しかし今でも読める本ではある
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再読。
高校に入学したときに、合格者説明会のあとの物品販売で最初に買わされた本。新書を無意識に敬遠していた自分にはとてもいい機会でした。
思えば高校は私が気づかないような本を提供してくれて、─読書の積極性を奪っているという非難こそあるかもしれないが─私の読書経験を育てる上で良い役割を果たしていた気がします。
10人の識者による10個の定点観測であり、私のようにちゃんとその方面を勉強していない人間かつそのくせそういった方面におおまかな興味がある人間にはおあつらえ向きでした。
個人的にはボーダーラインが馴染み深かったです。
そしていまだに忘れられぬ一幕。
私が高3冬に青年期らしいことで悩んで保健室に通っていた頃、この本を保健室の本棚に見つけたときの会話。
自分「この本に出てくるボーダーラインと自分に少なからぬ類似点がある気がします」
保健の先生「じゃあ自分で治してよ」
自分「……^^;;」
ごもっともで。