プラハを歩く (岩波新書 新赤版 757)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004307570

作品紹介・あらすじ

ロマネスクの教会、ゴシックの大聖堂から、アール・ヌーヴォーのアパート、キュビズムの住宅に至るまで、時の流れに抗していくつもの建築様式を残してきた街、プラハ。その独特の魅力をさがして街を歩いてみよう-街並みと人々を語りながら、随所に建築史家の目が光る、ユニークな案内書。

感想・レビュー・書評

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  • プラハの建築について知りたくて読書。

    またプラハへ行きたくなる、そんな本。書かれたが16年以上前なので、今のプラハとはずいぶんと違っていたのかもしれない。

    プラハには、2泊3日しかしていないが、非常に強烈な印象がある。旧市街全体が世界遺産で、新市街にも味わいある路地や建物が多い。

    「アール・ヌーヴォーの街」プラハ。いい表現だ。
    アール・ヌーヴォーの建物は大連の中山広場の面した建物に1か所あった。他にはバロック、ネオゴシック、ルネサンスなどの建物が混在して残っている。

    スターリン・ゴシックは、北朝鮮の平壌駅駅舎が該当するのだろうか。

    チェコは社会主義だったがゆえに結果的に経済発展が遅れ、多くの貴重な建物が残されたのだろう。2つの世界大戦でも被害が少なかったのは奇跡と言える。

    カレル橋のすべて異なる彫刻に橋を渡った新市街側から見るとプラハ城がとてもきれいだ。

    1つ悔やまれるのはプラハ城へ行かなかったことくらいか。まあ、次の楽しみにとっておこう。

    著者は建築史の専門家なので初めて目にする言葉も多く勉強になることが多い。

    日本は神社仏閣、城郭などは長年保存しようと努力するが住宅に関しては1世代で取り壊すことが多いのは確かに残念かも。

    プラハにはもっと見どころがたくさんあるようだ。確かに朝が早いと言う印象を受けた。

    読書時間:約1時間20分

    本書は南千住図書館でお借りしています。

  •  「建築博物館の街」とも言えるプラハにある、ロマネスクやゴシック、アール・ヌーヴォー、キュビズムの様々な建築を紹介するもの。
     特に印象に残ったのは「ダンスをするビル」、「ストラホフ修道院」、「シュヴァルツェンベルク宮殿」、「ヴァーツラフ広場」、「インターナショナル・ホテル」など。とは言っても行ったこともなければ建築に詳しい訳でもないので、イマイチ読んでも楽しめなかった。「日本は機能主義建築の本家」(p.220)というところは面白かった。建築そのものや建築家の話がメインで、ときどきチェコの歴史の話が出てくる程度。(13/08/03)

  • チェコの首都、プラハの街並みを彩る歴史的建造物について主にその歴史的背景や建造技術を中心に紹介してある一冊。
    ちょっと長ったらしいかな。

  • 城、旧市街、城下町、新市街、郊外と区域を切った紹介。
    ボヘミアの森と大山猫の紹介が斬新。
    一度、プラハに行って見たい気になりました。

  • プラハに行く前に読んでいこうと思いつつ、結局帰ってきてから読んだ。そして、飛ばし読み。実際見てきた建物の建築様式や歴史がわかり、なるほど~と感心。さらにプラハの魅力が深まった。

  • この本も10日ほど前に読み終えていましたが、感想は書く気力が出るまで保留だったので今日になりました。正直、私にとっては素晴らしい本でした!

    著者は、京都女子大学を卒業後、福井工業大学の講師、大阪大学の講師を経て、現在、京都精華大学の教授。福井でも教えていたという時期があったのなら、ぜひプラハの話を聞きたかったくらいです。

    長年、念願だったプラハの街を暮らすように旅したい、、とプラハのみ三泊か四泊の旅行を6月に計画しており、そのために買った本です(ガイドブックじゃないのは知った上で買っていました)。しかし、残念ながら今年の旅行は諸事情で断念。1年延期となりました。

    この本は不思議で面白い本です。専門の建築の話が多く出てきますが、もちろん建築の専門書ではないし、一般的なガイドブックでもないです。どちらかというと、ご本人が旅したプラハの街に関して、ご自身の研究や見聞をもとに、わかりやすく説明した街案内とでもいいましょうか。

    その案内がすごく素晴らしい。プラハに興味ある人は一読をお勧めします。さらに、これを読むとますますプラハに行きたくなります。プラハまで1年延期したことで、再読してでも、訪れたい街にますます期待は高まった。来年こそ、プラハでビールを飲むぞ!

  • プラハにまた行きたくなる本。古きを保ち、思想が受け継がれ、それを基に「進化」が生まれるのではないかと感じる。プラハでは、そこら中に過去からの思念が漂っていて、何世代経とうとも変わらぬ「何か」があるんだと、そう思わせてくれる一冊だった。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705441

  • 今日プラハ出身の隆の山がモンゴルの朝赤龍を破り4勝目をあげました。
    頑張ってー。

    閑話休題。

    本屋さんでこの本をみつけても、おそらく手にとらないと思います。手にとったところでパラパラっと見て終わりかな。地味ですね。

    AMAZONで「プラハ」を検索したら、この間読んだ「プラハ迷宮の散歩道」の次に紹介されていたので読んでみました。

    超おもしろかったです!!!
    彼女の書き方が、事実を述べた後に
    「ではなぜ~~~なのか。」
    と進めていくものなのです。

    また、私が今まで読んできたこの手の本は、旅好きか歴史文化好きのかたの書かれたものばかりでした。
    でも田中充子さんは建築史の専門家なので、見方が違う。だからとても新鮮で、次々新しい発見ができてよかったのだと思います。

    文を読むだけではイマイチわからないときは、「プラハ迷宮の散歩道」と「週刊ユネスコ世界遺産プラハの歴史地区」をそばにおいて、写真や地図や歴史や人物辞典で確認しました。

    この本を片手に建築博物館プラハを歩いてまわり、最後にビールを飲んだら最高の旅になることでしょう!

  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号:293.48||T
    資料ID:95010330

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