読書力 (岩波新書)

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著者 : 齋藤孝
  • 岩波書店 (2002年9月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004308010

読書力 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • うちの子供たちは本も読まない。ならマンガやコミックならどう?と思い、コミックを買ってもハマらない。曰く「めんどくさい」そうだ…。字を読む、考える、想像するよりもゲームの方が手軽なので、ゲーム機を手から離さない。母は本から手を離さない。そして読書に疲れたらゲームをしてリフレッシュする。オットも本を読まない。読む1VS読まない3で圧倒的に負けている。

    「この国は読書立国だ」の一文にドキドキした。現実はどうであっても読書立国であってほしいと願う。

    中3から高3の課題本ラインナップの敷居が高くって、ひぇぇぇーっと思った。こういう分厚く難解な本は歳を取ると取っつきにくくなる。若い頃たくさん読んだけど、もっとチャレンジするべきだった。

    前半が面白く付箋貼りまくり、後半は付箋少な目になりました。次は「古典力」あたり読んでみようかな。

    それにしても…三色ペンで本に線を引く勇気が出ない私です。でも一度やり始めると、持っている本すべてにやらないと気が済まなくなりそうで怖くもある。

  • 読書は自己形成、まさにそのとおりだと私も思った。

    読めば読むほど自分が変わっていく。
    最近特に実感する。

    小説の良さや小説を読むことによっていろいろな人の人生を本によって生きることができるということは知っていたが、この「読書力」では新書を読む大切さも教えてくれる。

    新書なんてたかが時事ネタだと思ってた。
    確かに今が旬のニュースの話題にのっかるような新書が多いのも事実。
    でもここでは、新書に対してそんなマイナスイメージではなくプラスイメージを私に与えてくれた。

    最初のほうは色々知識になるようなことが書かれていたが、終わりのほうでは読書会の仕方や読書クイズを作ってみよう!みたいな実践的なことが書かれていてその辺はあまりこの本には望んでいなかった。

    著者のいう「100小説50新書」
    巻末に著者が良いと思う本を選書してくれているのはとても参考になりそうなので、少しづつ読みたい。

    それにしてもこの本を読んでちょっと心配になることがあった。
    こんなに本を読んでも、死んでしまったらすべてパーになるんだなぁとなんだか急に切なくなってしまった。

  • 本を全く読む気がない人が「読書力」という名前の本を読むかは疑問であるが、私を含めこれから読書を始めようという人にとっては良い後押しになる本である。既に読書力がある人にとっては読書の大切さの再確認といった具合だろう。例え筆者に全て賛同できるわけではないとしても、読書に対する熱い気持ちが十分に伝わってくる良本である。

    読書は読書でも、娯楽とは異なり「多少とも精神の緊張が伴う読書」が必要だということがテーマとなっている。そのうえで筆者は「読書はしたほうが良い」、「しなくても良い」といった次元ではなく、「読書はしなければならない」と断言している。目安となる数字は文庫本100冊・新書50冊を4年以内に達成である。

    全体を通して読書がもたらす恩恵や、読書をする際のコツなどについて詳しく述べられており、巻末にはおすすめの文庫本100冊がリスト化されている。したがって、この本を読み終えた後すぐにでも実践できるようになっている。

    (メモ)
    ・本の全てを読む必要は無い
    ・3色ボールペンを用いて赤・青・緑の色分け (詳細は140ページ)を行う
    ・本の要約や人に伝えることで自分のものにする
    ・自分の思っていることを著者たちが明確に文章化してくれるので腑に落ちる、自己肯定される

  • 読書を「技」として身に付けることの効用を問いた本。

    ではその「技」を身につけた基準とは何か、それは斎藤孝氏が言うところでは、文庫系100冊、新書系50冊を読んだということ。
    読書をすることが当たり前となり、習慣となるからだという。

    このように具体的に示されると、読書に対して、目標ができ、熱をおびるから不思議だ。本好きを自負していても、自己が成長でき価値観も養われているか?という風に聞かれると”全然”な自分に気づく人は多いと思う。

    好きな作家だけ読むとか、純文学を避けて通るとか、また文学作品は堅苦しいだとか、文語体が入っていれば読まないと言う風な読書。
    そして現在は映画化されたものを観て視覚のみで満足する。ひどい場合は漫画しか読まない。ゲーム感覚の本のみ読む。そんな人も多いと思う。

    生きていく事の知識というのは大抵、先人により古今東西に小説、新書という形で残っているのだ。それを読まないという手はない。ハウツー本を読めというのでは無く、日本文学、ドイツ文学、ロシア文学等、そこから得られる人間の息遣いは決して古びないのだという。

    本は安い。しかし本の中の広がりは大草原さながら。実体験では成し得ない、経験と驚きの連続なのだ。

    また緩急をつけた読書も著者は提唱している。難しい本と同時に優しい本、それを同時に何冊も平行に走らせて読むことで脳のギアチェンジを図るのが良いと。
    少し背伸びした緊張感のある読書を心がけるのも良いという。

    新書は読んでこなかったし、読むものは直木賞が基準
    !?だったし、いっぱい読んでも雰囲気重視だったりする自分を認めつつ、新しい読書のスタイルも確立していこうという気になった。

    トルストイやドフトエフスキーをまず、積読にしておこう。そして、巻末にある齋藤孝氏のおすすめ本も試してみたい。
    改めて本とは安いものだ。

  • 本読め本読め本読めーー
    オラオラオラァァァ
    っていう本だった

  • 「声に出して読みたい日本語」で有名な斉藤孝先生の本です。

    昔から読書は好きなので、こうやって読書を肯定してくれる本は大好き。自己肯定万歳(笑)

    この本では、読書が自己形成にとって強力な道であること、スポーツと同じように鍛えることが出来るということ、コニュニケーション力の基礎として役立つということ、そんなことが書かれていました。

    面白いなと思ったのは、日本には聖書のような唯一絶対の本、the Book of Booksがないから、逆にたくさんの本を読む必要があった。the Bookのような特別な本がないので、出来るだけ多くの本、
    つまりBooks、から価値観や倫理観を吸収する必要がある。いわば大量の読書が、宗教による倫理教育の代わりをなしていたと言えるのではないだろうか、という主張。
    (だとすれば今の日本はまずいじゃないか!)

    それから、言葉が繊細に使えれば使えるほど、五感も研ぎ澄まされる、新しい言葉が生まれれば、新しい感覚もまたそこに生まれる、という言葉によって五感が研ぎ澄まされる、というのはなるほどなあ、と納得感がありました。そのあたりは自分で感じるときがあります。
    ちょっと違うかもしれないけど、私は読んだ本に対するレビューを必ず書くことにしていますが、それによって、気持ちを表現する訓練になっていると感じるし、新しい表現方法に出会うとたまに心に残って使ってみたくなります。そんなとき、読書が人生を豊かにしてくれていると感じます。うふふ。ちょっと大げさですが。
    人生を豊かにしてくれるつながりでいうと、読書によって、人との共感ポイントが増える気もしています。
    自分のモノの見方もそうだし、単純に話題の議題としても。初対面の人とも共通の本があれば盛り上がれるし、なにより愛読書によってその人のひととなりが透けて見えたりして。

    やっぱり読書ってステキ!

  • 本の冒頭にて、著者は「本を読む読まないは個人の自由ではなく、絶対に読まなければならない」と断言している。そしてその理由と本を読むことのメリットを綴るという形で展開されている。

    本を読む最大の理由は、読書を通して教養を得る点にある。
    小説などの文庫本からは日常生活では到底体験できないであろう物語や人物を知ることができる。新書や啓発本では、その道を極めた人物からの授業を本を通して数百円で受けることができる。自己投資としての費用対効果はとても良い。

    読書を通してコミュニケーション力を磨くことができる。
    書から語彙を得る。
    過去の経験を読書を通して、ああそういうことだったのかと経験を確認することができる。

  •  ご存知、斎藤先生の著書。3色ボールペンの本は読んでいたが、その時に、気になっていた本である。
     
     読書力とは、「読書が苦にならず、日常で何気なくできる力」である。読書を生活習慣の一部として行っていくことで身に付くという。

     読書はしてもしなくてもよいというものではない。しなければならないものである。では、人はなぜ読書をしなければいけないのか?筆者は、読書をすることが、

    ①人間の自己形成のための糧になること
    ②コミュニケーションの基礎となること

    と位置づけている。

     読書による語彙力はもちろん、書くことも読むことの氷山の一角で、読書を通じて思考力はし、人間形成へとつながっていく。そもそも、日本には聖書のような「the book」が存在しない。なので、日本の歴史に中では、「books」としての読書がなされてきた。近年、若い人の本を読む習慣が消えていることを嘆く声は大きい。なぜなら、そのことが、日本人の質の低下につながるからである。

     読書を子どもの頃から習慣づける。そのためにはプロセスが大切である。この本の中で筆者は、

    ①絵本の読み聞かせ
    ②声に出して読む
    ③線を引きながら読む
    ④本ごとに緩急をつけて読む

    ということを論じている。

    読書力は自然には身につかない。家庭や学校の教育の中で、身につけていく、いや身につけていかなければいけない力である。
     

     

  • これまで読書論について書かれた本を何冊か読んだことがあるけれど、今までで一番、納得のいく内容だった。

    読書をしない人、普段から読書をしている人、読書の重要性を説く人、読書をしなくなってしまった人…
    どのタイプの人が読んでも新たな発見のある一冊なんじゃないだろうか。
    私の場合は「本当に本なんて読む意味があるのか?それより社会に出たら日々の体験の方が重要なんじゃないか?」と思い始めた時期に読んだので、とてもいい影響を受けたように思う。

    この本を読んで、自分が最近、いかに能動的な読書をしていないかを自覚した。
    大学では自分の好みに問わず、レポートを書かなければいけないという一定の強制力の下、内容を「理解」する努力をしてきたけれど、卒業後はその緊張感を失った読書をしていたことに気づいた。

    そして、緊張感を伴う読書の重要性を思い出さされた…と言うか、読書することの意味が整理された。

    オススメの一冊だし、読み返したくなる一冊。

  • 最近読書量を増やしているので、改めて読書について振り返りたく本書を読了。

    作者との対話といった点や、コミュニケーション力になるといった点を今後も意識していきたい。

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本を読むことの意味は何?案外答えにくい問いに、「読書によって…の力がつく」という形で考え、コミュニケーションの力、人間を理解する力との関わりを示します。自分をつくり、鍛え、広げることが、読書とどう結びついているかを述べて、あらためて読書の本質を見つめます。心に残るフレーズ、工夫の手がかりも満載です。

読書力 (岩波新書)のKindle版

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