- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004308362
作品紹介・あらすじ
効率と競争の追求によって泥沼の不況から抜け出そうとする日本社会。だが、リストラ、失業、長時間労働、年金破綻など、暮らしの不安は暮るばかりだ。子どもの世界も閉塞をきわめている。著者のNGO活動の経験をふまえて、真に豊かな社会をもたらす互助の関係性をいかにして作るかを考える。前著『豊かさとは何か』の続篇。
感想・レビュー・書評
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理論だけではない、現実的な問題、世の中のグレーな部分を映し、細部まで言葉が配慮されている。
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「ピアスや服装に学校は何も干渉しないのでしょうか。学校は子供の個性に対応して教育するところ。ピアスや服装は子供の個性がはっきりわかっていいじゃないか」
「労働者の解雇につながる技術の発達は、資本主義の中でプラスだけなのか」 -
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分度・推譲を体現されている氏の活動に脱帽。
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『豊かさとは何か』(岩波新書)の続編。
前著で著者は、経済成長に邁進してきた日本が本当の「豊かさ」を置き去りにしてきたことを批判していました。本書でも、前著刊行以後の日本においてそれらの問題が一向に解決されることなく、むしろ新自由主義的な政策を望む声が高まるなかでますますひどくなってきていることが、やはり批判的な観点から論じられています。
また本書の後半では、著者自身がかかわったNGO活動と、そこでおこなわれた日本とユーゴスラビアの子どもたちの交流が紹介されており、未来における「共生」への希望が語られています。 -
うーんなんか納得できなかった
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競争ではなく、助け合う世界、社会にしていく。
日本の教育はこれを実現するためのシステムにはなっていないし、社会そのものが、競争を煽る仕組みになっている。
見習うべきものの、一つは、筆者が知るドイツにおける教育である。 -
結局豊かさとは何なのか。
互助の先にあるというのもちょっと違う気がする。
もちろん助け合うこと自体は大事だと思うが。 -
ユーゴの子どもたちとの交流の話しが心に残った。
実現に向けて多くのハードルを越えたことが感じられ、尊いと思った。 -
誰もが感じている経済と豊かさは別物だということ。何で本当の豊かさを訴える政治家が出てこないのか不思議です。