古事記の読み方―八百万の神の物語 (岩波新書 新赤版 (864))

  • 60人登録
  • 3.22評価
    • (0)
    • (4)
    • (14)
    • (0)
    • (0)
  • 8レビュー
著者 : 坂本勝
  • 岩波書店 (2003年11月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004308645

古事記の読み方―八百万の神の物語 (岩波新書 新赤版 (864))の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 難しい本でした

  • *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます*
    http://opac.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB50060937&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 現代語訳みたいなのが読みたかったんで、そういう意味では期待外れでした。

  • 【資料ID】23549
    【分類】913.2/Sa32

  • 一度読んだくらいではうまくまとめられないので、積読。

    古事記というのは神様のことが書かれているという言い方もできると思う。言うなれば、自然と人間が生み出した物それが神。この場合は神様でも同じ。
    特定の信仰を持たないものでも、まだ現代においてもそれが否定的か肯定的かの問題はあるとしても、神という言葉は生きているような気がする。
    もともと言葉は声から発していることもあってか、言葉が持つ声の側面への執着は、言葉を単なる情報伝達の道具としてではなく、そこに絡みついている生活感覚をも含めてとらえようとする志向とつながっているとたしかに思う。音へのこだわりも、ここに由来するような気がする。さらには、言葉との出会いは固体においての出会いでもある。

    神威の強く現れる場所だから、驚異や賛美の対象にもなる。つまり驚異や賛美というのは隣り合ったものでもあり、憎悪や好意もこれに近いもんがあるように思うのは、この心的な推移にもとずく。
    畏れと賛美、荒々しさと豊かさ、誘引と反発といった両義的な感覚を呼び起こす、それゆえに聖なる空間があり、それが紙を導きだすのではないかと、思ったけれども、ただ単に読み込めていないのかもしれない。

    少なくとも肉体は魂の一時的仮の宿りだと考えていた
    タマとカラ  タマがカラに宿っている状態をミという
    人の身(生命)は外部のミを食べることなしには成り立たないという事実は、人間と神との関係に似ている。神も人の外部にあって、しかも、人の存在にあって不可欠ななにかである。
    神も食物も、人間の外部にあって人の存在に不可欠なものだからだ。
    こんなふうに考えていると、神は人間を作り出したといわれていて、その神を人間が作り出したのだと、そのリンク構造が見えてくる。
    食物と人間と神が同じミを分かち合う身内的存在としてひとつの生命連鎖の中にある。連鎖の中心にいるのはもちろんわたし達人間である。しかし、食物エネルギーの体内合成が不可能である以上、ミの根源は神の側にゆだねるしかない。

    八百万の神の物語。もちろんそれは「驚き」の満ちた人の不思議を語る物語でもある。

    人は「泣く」ことを繰り返しながら次第にその思いを心の中に封じるすべを身につけていく。消えてなくなったのではない。心の根に封じて層をなしていく悲しみや諦めが、再び生きる糧となって命を支えるのである。
    というようなことが書かれていたのが、印象的

    この作品、古事記、神様の話であでありながら、古事記を生み出した人間の心理学と言えなくもない。長い歴史の中で浮き彫りにされる、現代にも繋がる(神の存在)物こそが、人々の真理を、驚くほどついてるのかもしれない。ただそれがストレートに答えになるという訳ではない。

    もう少し落ち着いたら古事記をモチーフに創作してみたいと思っている、その時の手がかりになりそうな本なので、大事に読みたいと思う。

  • 913.2

  • この本では、古事記の神話についての考え方、当時の時代背景、言葉の特徴、日本書紀との違いなどを読み解くための基礎知識をやさしく解説し、読み方の一つを提案する本です。古の人はなぜ神というものを考え出したのか、その世界をどうして天に思い描いたのかなどの素朴な疑問をわかりやすく書いています。

    私は、神話や言葉についての記述にまして、7世紀当時の日本を考察する部分に興味を持ちました。当時の日本人が、現代とは比べ物にならないほど「自然」を愛し、畏敬の念を持ち、崇拝をしていました。ところが、中国との交流が盛んになり、今でいう高度成長の時代になりました。寺院の建立や稲作の振興といったインフラ整備により木材の伐採や湿地の開墾などにより自然破壊が起こりました。そのような危機的な状況の中で、人々に対して、「自然」を敬うことに対する危機意識の媒介として書かれたというものが「古事記」であるという考え方は新しい発見です。

    それから約1200年の月日が経ちましたが、「自然」を軽視し、天にツバ吐くような行いが、現代社会を混迷に向かわせているのだとも思います。古の人の知恵に従い、「自然」に畏敬の念を抱き、原理原則に沿うことの重要性を感じさせる本です。

全8件中 1 - 8件を表示

坂本勝の作品

古事記の読み方―八百万の神の物語 (岩波新書 新赤版 (864))はこんな本です

古事記の読み方―八百万の神の物語 (岩波新書 新赤版 (864))を本棚に「読みたい」で登録しているひと

古事記の読み方―八百万の神の物語 (岩波新書 新赤版 (864))を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

古事記の読み方―八百万の神の物語 (岩波新書 新赤版 (864))を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする