教科書が危ない: 「心のノート」と公民・歴史 (岩波新書 新赤版 886)
- 岩波書店 (2004年4月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004308867
感想・レビュー・書評
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徹頭徹尾、頭から終わりまで、「新しい歴史教科書」「新しい公民教科書」「心のノート」の批判で埋め尽くされた本であった。
岩波書店というフィルターを通している以上は仕方がない話なのかもしれないが、「新しい~」以外の歴史教科書の状況には触れないし、「心のノート」批判は揚げ足取りとしか思えないものも多い。センセーショナルなタイトルで物議を醸すこと自体に意義があったのだという印象。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
背ラベル:375.93-イ
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「つくる会」の教科書の批判本.「心のノート」に対する批判本でもある.戦争につながった大戦前の思想を児童•生徒に植え付ける野望のようなものがある,という批判である.
こういう批判合戦はたいていお互い様であり,本書においても,つくる会の教科書や心のノートの著者の思考を勝手に深読みして批判している箇所が多々ある.
心のノートの「あいさつはこころのリボン」に対する批判(P140)など理解不能な内容も.「国家が子どもへ暗示をかけている」と記述しているが,相手憎しで攻撃したいだけの内容は説得力を低下させるだけである. -
例の「つくる会」の歴史と公民の教科書に関する指摘は、なるほどこういう風になっていたのか!とびっくりすることだらけ。某隣国の人々に騒がれてもしようがないのかなと思った。で、『心のノート』だが、これをもし1教師が自分のクラスのためだけに作ったものだとしたら問題ないかもしれないが、やはり国家に押し付けられたところに問題があるのだろう。筆者の言うところの「心の鋳型」これを肝に銘じておくべきかもしれない。
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分類=公民・歴史教科書。04年4月。