ラッセルのパラドクス: 世界を読み換える哲学 (岩波新書 新赤版 975)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 230
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309758

感想・レビュー・書評

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  • はっきり言ってはじめの数ページから先はさっぱり分からなかった。言葉というものを論理的・構造的に分析していくとあのような(と言ってもとても人に説明できないような)難しい概念に行き着くということのようだが、哲学・論理学の素養がない私にはちんぷんかんぷんであった。ただし、もともと哲学は言葉の分析だと理解している私としては、言葉の分析を極限まで推し進める手法、さらにはそれを数学的・論理学的な理想言語まで高めようとするラッセルの知に触れるだけでも有意義な時間であった。という訳で、内容は全く理解できなかったが本を読む楽しさを与えてくれたということで4つ星。

  • (「MARC」データベースより)
    簡単なクイズから「心と物が存在する」ことの謎へ緻密かつ壮麗に展開するラッセル・ワールド。完全・究極・確実に憑かれた過激な哲学者は論理を武器に矛盾に満ちた日常世界を徹底的に読み換えてゆく。新次元の知への扉を開く。

  • 2019/06/25

  • 言語の階層などがラッセルの思想がひととおり学べた。
    集合論について、まとまっていて読みやすく、ちょうど生物進化における集合とシステム論を学んでいるところだったので、とても役立った。

    7章の「今ここの言語」での瞬間ごとの硬いデータというのはおもしろい。

  • 手こずったが、なんとか読了。
    ラッセルのパラドックスの解説書というより、ラッセル哲学の入門書という感じ。
    論理学から「意識の必然的存在」を導けるということを意外に感じた。

  • なんかよくわかんないぞ。

  • ラッセルの仕事の変遷をたどりながら、分析哲学が何をしようとしているのかを解説してくれている。前半の、ラッセルが論理学上のパラドクスをどのように解き、それによってどのような世界像が生み出されたか、とか、後半の、物質的現象も心的現象も、感覚で捉えられうるもの(センシビリア)を異なるパースペクティブで構成したものであるとして、唯物論や唯心論や物心二元論を退ける展開、とか、独特の発想が目白押しでおもしろかった。

  • バートランド・ラッセルの論理学,哲学への入門書.
    ラッセルの歴史的な位置とか現代の論理学との関係があまり書いてないのでわかりにくいところがある.最初の例もあまりいいとは思えない.命題論理と述語論理の混同に見えてしまう.肝心な概念の説明がわかりにくいきらいがある.こう見ると,言語哲学にある程度バックグラウンドのある読者を想定しているのかなとも思った.
    ラッセルの後期哲学を支えた中性一元論が物理学の人間原理に,同じものではないにせよ,つながるというのはなかなかおもしろい.

  • w

  • 一般向けの 新書とはいえ、本気の哲学がテーマのものは途中挫折が多いけど、本書は比較的面白く読み進んだ。特に中盤に記された「確定記述」の内容は、日常のモノゴトの見方や表現について少し考えさせられてしまうところあり。少しは仕事に役立つかな(?)最後の方に紹介された「中性一元論」の壮大さにはSFチックな趣すら感じた。

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著者プロフィール

中央大学教授

「2022年 『マーケティング戦略〔第6版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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