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みんなの感想・レビュー・書評
終戦直後、アメリカで活躍したヒールレスラー、グレート東郷について追った本。
既にグレート東郷が故人である上に資料が少ないので仕方がなかったのかも知れませんが、結局新しい発見も何も無かったなぁ、というのが読後を通じての感想です。
特に森は全編を通してグレート東郷の出生を明らかにしようと奮闘するのですが、結局何も分からないまま終わりました。
なぜここまで森がグレート東郷の出生にこだわったかが分かりません。多分その後のナショナリズム批判やネット右翼批判に繋げる為だとは思うのですが、曖昧な情報を使って安易にそういう方向に結び付けない方が良かったのではないでしょうか。
全くグレート東郷について知らない人なら、それなりに楽しめるかもしれません。
稀代の悪役レスラー「グレート東郷」とは何者なのか?という問いかけを追跡する旅。
数年前、著者が監修?してNHKで特集していたプロレスラー列伝から本書を知り、東郷に興味を持った。その後、DVDで試合も初めて観た。試合内容はともかく、登場から最後までの雰囲気がとても怪しく大いに楽しめる。大観衆の中で1人憎まれるためには、大いなる勇気と恍惚が必要であっただろう。
日本に対し敵国意識が旺盛であった戦後アメリカマット界に君臨し、一世を風靡した大悪役東郷。お約束な世間のコードにのって分かり易い「悪」に徹することで巨万の富を築いたが、また、プロレスラー力道山を育てた一人でもあり、その後、日本マット界へ執着し続けることにもなった。
東郷の半生をその活躍と心理面から辿り、東郷の実体に迫ることで、形成されたコードの根源を探る社会派ミステリーでもある。
[ 内容 ]
第2次大戦直後のアメリカ・プロレス界にて、「卑劣なジャップ」を演じて巨万の富を稼いだ伝説の悪役レスラー、グレート東郷。
さまざまな資料や証言から浮かび上がるその男の素顔は、現代に何を問いかけるのか。
[ 目次 ]
プロローグ――ある<記憶>をめぐって
第1章 虚と実の伝説
第2章 伝説に隠された<謎>
第3章 笑う悪役レスラー
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
力道山が日本プロレス界の表看板なら、裏で支えたのはグレート東郷か。しかし、追えば追うほどその人物像は謎を深めて行く。
プロレスとナショナリズムというテーマは面白い。
でも書きたいことを書くために素材にナショナリズムを背負わせているように感じる。
ほとんどすべてが曖昧な記憶を基にした推測だし。
無自覚は罪だけど自覚も免罪符にはならない。
正義と悪を演じながらその位置は容易に入れ替わる。演技であると同時に本気でもある。そんな曖昧さや二面性をプロレスの魅力だと書くけれど、曖昧さなんて見る気がありさえすればどこにでも見つかるもので、それをもって奥深さの証明とすることなどできない。
それにしても悪役を本気で憎み攻撃するファンの話を読むと、フィクションと現実の区別がつかないのは昭和の三次元も同じじゃねえかと思うよ。
プロレス好きに向けたエッセイではなく、社会的な視点から「プロレス」という土壌を見たルポといった印象。
このジャンルは不得手で全く知識もないが、読みやすく興味深い内容のように思う。
ショービズの世界はいつも好奇の目にさらされて、そしてその実は見ている側は何も理解できていないんだなあと、うわべだけでも熱狂してしまう何かがあるんだということを改めて感じた。これは、プロレスだけではなくって、いろんなことに対していえることなんじゃないでしょうか。
ちょっと人生観変わった一冊。
プロレスの世界にはヒール(悪役)とベビーフェイス(ヒーロー)の二つがある。
ヒール役のレスラーはステージの外では好漢であることが多く、ベビーフェイスにはその逆が多い。







