邪馬台国論争 (岩波新書 新赤版 990)

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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309901

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  • わずか第Ⅰ章で読書断念。断念した理由は、
    1. 明治時代の研究者による論争が中心で、昔の言葉を解読しなければならないこと。
    2. 読めない漢字が多すぎること。最初はふりがなをふってくれているが、2回目からはふられていない。
    (1と2の例)
    神功皇后西征のさいにまで、山門県の土蜘蛛田油津媛を誅せられたとあるその山門県が、すなはち古への邪馬台国であつて、神功皇后のころまでもなほ女王をもつて継承して居たのであつたとすれば、『魏志』がこれを女王国といつたのもまさにしかるべきことであつたであらう。
    3. 多くの研究者と彼らの主張が登場して、誰が誰の主張か整理して読めないこと。
    これらの理由から、この本を読破することに対するモチベーションと目的意識を見失った。

    この本を通じて学んだことと言えば、邪馬台国九州説を唱えた久米邦武と、邪馬台国大和説を唱えた内藤湖南が、邪馬台国の研究者として重要な役割を果たしたらしい、ということ。

    邪馬台国について気軽に読む本というより、考古学、歴史学の研究をかじっている人が読むべき本、という印象を受けた。

著者プロフィール

1925年生まれ。1957年、東京大学大学院修了。法政大学第二高等学校校長、北海道大学文学部教授、成城大学文芸学部教授を歴任、文学博士。2005年没。
【主要著書】新撰姓氏録の研究(全9冊)、日本古代の政治と社会、日本古代氏族の研究、研究史邪馬台国、慈覚大師伝の研究 ほか。

「2020年 『聖宝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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