壊れる男たち: セクハラはなぜ繰り返されるのか (岩波新書 新赤版 996)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309963

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    「合意だったはず」「自然のなりゆきで」―告発されて「加害者」となった男性たちは、事態を理解できず、相変わらずの言い訳を口にすると茫然と立ち尽くす。
    彼らはなぜ自らの加害性に無自覚なのだろうか。
    相談現場で接した多くの当事者の声を通して、「セクハラをする男たち」の意識のありようを探るノンフィクション。

    [ 目次 ]
    第1章 「女性相談窓口」に現れる男たち(男たちが「女性相談窓口」に;労働相談にも“男性問題” ほか)
    第2章 男たちのエクスキューズ―「魔が差した」というウソ(訴えられるはずがない;「大人の女」にかける願望 ほか)
    第3章 引き裂かれた性(妻には知られたくない;夫の見せた別の顔 ほか)
    第4章 男が壊れる(セクハラを“する男”と“しない男”;暴走のスプリングボード)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • すごい、いい本。なるほどそういうことなのか、ととてもよくわかる。やっぱ、男性をやってないとわからないこともある。(ていうか、これは、男性をやってるためにわからないことがある人たち、のお話だけれども)。問題は、女性が読むと、二次被害的なつらさがあるということ。ちゃんとした人間ではない別のもの、ものいう家畜、みたいな扱いを繰り返しされているようなもんだからね。派遣社員、というカテゴリが、一部の男性からは非常に「性的存在」として(たぶん仕事の技能なんかどうでもいい)見られていて、採用はそのため、みたいなことも多々ある、というのもわかった。やっぱバイトか正社員だな。派遣はやめよう。

  • 出版社(岩波書店)
    https://www.iwanami.co.jp/book/b268815.html
    内容紹介、目次、書評情報多数

  • 第1章 「女性相談窓口」に現れる男たち
    第2章 男たちのエクスキューズ―「魔が差した」というウソ
    第3章 引き裂かれた性
    第4章 男が壊れる

    著者:金子雅臣(1943-、新潟県、ジャーナリスト)

  • 犯罪加害者の主張を事例を下に書いている本著。セクハラ・パワハラなど地位・立場の高い人間→低い人間へ行わる傾向や加害者の理不尽で、意味の通らない主張。読んでいて、吐き気を感じた。著者は、セクハラやパワハラなど企業の労働者問題にスポットを当てて、書かれてる。

  • 適当に手にとったこの一冊…

    実際の相談事件が中心でリアリティーがかなりあった
    ホントにこんな勘違い男いるの?と思ってしまうほどだった
    概して言えば、男は放埒でいいという考え方が根本であって、そこから間違った男らしさを作り出している、ということを思って見たり
    あと自分の立場、上司と部下の関係などを自覚できないのはこんなことを招き得るのかということを思ったなー

    何かと勉強になった

  • 岩波新書恐るべし。涙まで流してしまった。セクハラ男性の悩み相談員兼ルポライターが書いている。本当に男性は社会に壊されたのかもしれないと思うと悲しい。まさしく壊れている。

  • 何故人の嫌がることを奴らは平気でできるのかを理解まで行かなくとも本音を知りたく本書を手に取りました。……結果、やっぱり拒否サインを勝手な思い込みでOKと読み違えてることが原因だと理解。だから向こうはあんなに被害者面してたのか……。。。男性の方の感想を是非伺いたいですね。

  • ん~。。。
    セクハラをする男は最近男が壊れてきて増えてきたということらしいです。
    ストーカーも同じですが、確かに壊れているとは思いますが、では原因は何なのでしょうね。行政の労働相談窓口で経験した現状報告という感じの本です。読んでいて気分が悪くなるほどの壊れた男たち。こういう大人をつくらないために、子育てではどんなことに注意したらよいのか考えさせられました。

  • こんな奴ほんとにいんのかよwwwwwwww


    って思いながら読んだ一冊。

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著者プロフィール

一般社団法人「職場のハラスメント研究所」の所長として、行政・企業・大学などで幅広い講演活動を行う。人事院パワハラ問題対策委員を務めたほか、現在は日本教育心理学会スーパーバイザー、千代田区・葛飾区・川崎市などの各種委員会委員を務めている。『〔新版〕パワハラなんでも相談』『職場でできるパワハラ解決法』(以上、日本評論社)、『職場いじめ』(平凡社)、『職場のモンスター』(毎日コミュニケーションズ)など多数。

「2021年 『戦争と性 34号 特集:性暴力のない社会へ──「自分ごと」として考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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