壊れる男たち: セクハラはなぜ繰り返されるのか (岩波新書 新赤版 996)
- 岩波書店 (2006年2月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004309963
感想・レビュー・書評
-
[ 内容 ]
「合意だったはず」「自然のなりゆきで」―告発されて「加害者」となった男性たちは、事態を理解できず、相変わらずの言い訳を口にすると茫然と立ち尽くす。
彼らはなぜ自らの加害性に無自覚なのだろうか。
相談現場で接した多くの当事者の声を通して、「セクハラをする男たち」の意識のありようを探るノンフィクション。
[ 目次 ]
第1章 「女性相談窓口」に現れる男たち(男たちが「女性相談窓口」に;労働相談にも“男性問題” ほか)
第2章 男たちのエクスキューズ―「魔が差した」というウソ(訴えられるはずがない;「大人の女」にかける願望 ほか)
第3章 引き裂かれた性(妻には知られたくない;夫の見せた別の顔 ほか)
第4章 男が壊れる(セクハラを“する男”と“しない男”;暴走のスプリングボード)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごい、いい本。なるほどそういうことなのか、ととてもよくわかる。やっぱ、男性をやってないとわからないこともある。(ていうか、これは、男性をやってるためにわからないことがある人たち、のお話だけれども)。問題は、女性が読むと、二次被害的なつらさがあるということ。ちゃんとした人間ではない別のもの、ものいう家畜、みたいな扱いを繰り返しされているようなもんだからね。派遣社員、というカテゴリが、一部の男性からは非常に「性的存在」として(たぶん仕事の技能なんかどうでもいい)見られていて、採用はそのため、みたいなことも多々ある、というのもわかった。やっぱバイトか正社員だな。派遣はやめよう。
-
出版社(岩波書店)
https://www.iwanami.co.jp/book/b268815.html
内容紹介、目次、書評情報多数 -
第1章 「女性相談窓口」に現れる男たち
第2章 男たちのエクスキューズ―「魔が差した」というウソ
第3章 引き裂かれた性
第4章 男が壊れる
著者:金子雅臣(1943-、新潟県、ジャーナリスト) -
岩波新書恐るべし。涙まで流してしまった。セクハラ男性の悩み相談員兼ルポライターが書いている。本当に男性は社会に壊されたのかもしれないと思うと悲しい。まさしく壊れている。
-
何故人の嫌がることを奴らは平気でできるのかを理解まで行かなくとも本音を知りたく本書を手に取りました。……結果、やっぱり拒否サインを勝手な思い込みでOKと読み違えてることが原因だと理解。だから向こうはあんなに被害者面してたのか……。。。男性の方の感想を是非伺いたいですね。
-
ん~。。。
セクハラをする男は最近男が壊れてきて増えてきたということらしいです。
ストーカーも同じですが、確かに壊れているとは思いますが、では原因は何なのでしょうね。行政の労働相談窓口で経験した現状報告という感じの本です。読んでいて気分が悪くなるほどの壊れた男たち。こういう大人をつくらないために、子育てではどんなことに注意したらよいのか考えさせられました。 -
こんな奴ほんとにいんのかよwwwwwwww
って思いながら読んだ一冊。