西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書)

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著者 : 熊野純彦
  • 岩波書店 (2006年4月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310075

西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書)の感想・レビュー・書評

  • 院試の対策をするにあたって、全体の流れをつかむのに使用した。専門書というわけでもないので、哲学史をおおまかに知りたいという人にとっては十分だろうと思う。詳しめに知りたいという人にとってはさすがに足りない。哲学者ごとの専門書か、古代なら古代、中世なら中世で詳しく論じられているものを読むべきだろう。内容は薄いわりに非常によくまとまっているのだが、レトリックに酔った部分が散見されるのでマイナス1点。

  • 古代ギリシアからデカルトまでの西洋哲学史をざらっと解説した書です。「学校」の語源は「暇」だというけれど、昔の人って本当に暇だったんじゃないかということを思ってしますのですが、まあ、考えても答えの出ないことを延々と考えているようにも思えます。それはそれで知の営みとしては良いものであったのかもしれませんけど、現代の人が古代ギリシアの哲学の現場でどのようなことが議論されていたのか?について勉強する意味がよく感じられませんでした。一応、続編の『西洋哲学史 近代から現代へ』も読みます。

  • 本社は古代から中世にかけての西洋哲学をまとめたものである。一般の西洋哲学史の本は、人物名とその人が唱えた概念を一文でまとめた形で纏められているものが多いが、本書は歴史のコンテクストを追いながら、それぞれの人物の思想について、具体的かつ論理的に説明しており、とても面白かった。説明してある内容はそれなりに分かりにくいものだと思うのだが、著者の日本語は大変良質で、ゆえに見事なまでにコンパクトかつ分かりやすく説明していたため、理解しやすかったように思える。

  • 単なる歴史的な事実の羅列ではなく現在からの視点で述べられているので面白い

  • 論理力を鍛えられる本。個人的にはこれを、時間をかけて精読することで、大学時代に論理力を鍛えた。

  • 後篇を先に読んでいたので、本の構成や書きっぷりは知っていたが、中身は全然違う(当たり前だが)。中世以降の哲学史といえば、難解以外の何物でもないが、ソクラテス以前の賢人の思索を文章で読むと、ちょっと感動する。最初は「水」や「火」の認識から始まり、やがて「神」を感じるまでの知性の足跡である。今では当たり前過ぎて気付かないことに、人類として初めて世界観という知を見つけ出して、意味づける。最初に思考したひとは凄い。

  • 西洋哲学の流れをわかりやすく説明している作品

  • 地元図書館で借りた

    難しい。入門書ではない

  • うーん、ついていけなかったな、、、
    ひとえに当方の能力不足に起因するのだろうが、まえがきで風呂敷を広げた著者に期待し過ぎた面もある。
    あと哲学書によくあるのだが、文章が流麗でない(というかわざと小難しく書いているような気もしなくもない)。
    いずれにせよ当方が顔を洗って出直してこいということでしょう。

  • 他書との違いを3点挙げている。
    1哲学者の思考と経験を追体験可能
    2誌好結果のみでなく、論理的道跡をたどる
    3哲学者のテクスト引用
    登場する哲学者の半分は名も知らぬ、異人たちであった。
    テクスト引用は、重要なのか?疑問。哲学者個人の経験的流れを追うために、重要結果が明晰に分かりづらい。すでに各哲人の足跡を知っている人にはおもしろいのかもしれない。

    ソフォス?フィロ?フィロソフォス?

  • さらっと、哲学の復習をしてみた。
    哲学者の名前と系統をおさらい。

  • 哲学者って「哲学書」を呼んで育っているんだなあと改めて実感。その人がどのような文脈(社会的状況、宗教)で、どの文章(哲学書)を、どのように読んだか(聞いたか)を考える哲学史的視座は重要。

    ただ、本書でもいうように(?)それだけでは語り尽くせないその人「特有の思考」というものがあって、それを感じることができるかどうかだよなあ。

    古代、中世の人は「有(ある)、無し(ない)、有限・無限」について考えを深めていたようだ。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(佐藤優選)102
    思想・哲学・宗教

  • 哲学者について何も知らない状態だったが、歴史背景と共に西洋哲学が如何に発展していったかがなんとなく掴めた。
    そして自分の無知っぷりも思い知ったよソクラテスさん!

  • 優しくも厳しくもない、淡々とした哲学史の本でした。もちろん哲学なので頭はフル回転を強いられます。それに、世界史の予備知識も必要だと感じられます。私はギリシャの変遷とかローマのこととか全然わからないので、その辺は完全スルーして(苦笑)哲学の考え方だけをサラ―っと流しました。中世にさしかかってからの、神の証明とかの話はわかったけど。うーん、でも、もうちょっと深く分かりあいたいと思うので、ギリシャとかローマとかの勉強をして、もう一回は読みなおししようと思います!

  • 先生からもらった本
    原文がたくさんはいってて面白い

  • 哲学の黎明たるミレトス学派から、後期スコラ哲学に至るまでの思考の歴史をまとめた哲学史。「哲学とは哲学史であるとはいえないかもしれませんけれども、哲学史は確実に哲学そのものです」という著者の言葉が実感できる簡潔にして重厚な内容。

  • 哲学はやっぱり難しい(>_<)

  • 実際の講義のほうが、クオリティが高いか(オールドスタイルな講義だけれども)。流れるような文体で統一されているので、これを足がかりにして人物や概念をじっくりと検討するのが、かえって難しい。それでも、ぶれのない解釈の提出は非常にありがたい。

  • 本書は15章で構成されており、それぞれが対応する哲学の歴史的変遷、どのような思想が論じられていたかを具体的な哲学者や学派を通して説明されている。

    大まかにそれぞれの哲学者がどのような思想を持っていたか知るのには適しているが、細部まで説明がなされているわけではないので、よく知りたいならば本書で紹介されている哲学者の著書を読むべきだ。

    西洋哲学への入門書として、また歴史的変遷を見直す一つの手段として非常に有効であると言える。

  • 頑張りました。まだ近現代読んでませんが。もう納得しようがしまいがとりあえず読み進めました。難しかったし訳わからんところもいっぱいでしたが、楽しかった。

  • 『西洋哲学史』(熊野純彦、2006年、岩波新書)

    本書は、自然哲学の祖とされるタレスの時代の哲学者から、トマス・アクィナスからデカルトの時代の神学論争までをその範囲とし、15章にわたり各章20ページ弱でそれぞれ解説している。

    古代から中世までとは言え、新書ですべての範囲を理解できるかといわれたら、それは難解なのではないか。まして、たとえばソクラテスの思想を本書一冊でカバーできるはずがない。

    しかし、本書は西洋哲学の歴史を辿ることが目的。古代の哲学者がどのように人生、真理、世界、神について考え、発展させてきたのかという思想の流れを追うには良書と言えるのではないか。

    (2010年5月22日 大学院生)

  • いっさいのものは神々に充ちている。

    世界には音階があり、対立するものの調和が支配している。

    私が従うのは神に対してであって諸君にではない。

    すべての人間は生まれつき、知ることを欲する。

    君自身のうちに還れ、心理は人間の内部に宿る。

    存在することと存在するものとは異なる。

    神はその卓越性のゆえに、いみじくも無と呼ばれる。

    存在は神にも一義的に語られ、神にはすべてが現前する。

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