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みんなの感想・レビュー・書評
優しくも厳しくもない、淡々とした哲学史の本でした。もちろん哲学なので頭はフル回転を強いられます。それに、世界史の予備知識も必要だと感じられます。私はギリシャの変遷とかローマのこととか全然わからないので、その辺は完全スルーして(苦笑)哲学の考え方だけをサラ―っと流しました。中世にさしかかってからの、神の証明とかの話はわかったけど。うーん、でも、もうちょっと深く分かりあいたいと思うので、ギリシャとかローマとかの勉強をして、もう一回は読みなおししようと思います!
哲学の黎明たるミレトス学派から、後期スコラ哲学に至るまでの思考の歴史をまとめた哲学史。「哲学とは哲学史であるとはいえないかもしれませんけれども、哲学史は確実に哲学そのものです」という著者の言葉が実感できる簡潔にして重厚な内容。
実際の講義のほうが、クオリティが高いか(オールドスタイルな講義だけれども)。流れるような文体で統一されているので、これを足がかりにして人物や概念をじっくりと検討するのが、かえって難しい。それでも、ぶれのない解釈の提出は非常にありがたい。
本書は15章で構成されており、それぞれが対応する哲学の歴史的変遷、どのような思想が論じられていたかを具体的な哲学者や学派を通して説明されている。
大まかにそれぞれの哲学者がどのような思想を持っていたか知るのには適しているが、細部まで説明がなされているわけではないので、よく知りたいならば本書で紹介されている哲学者の著書を読むべきだ。
西洋哲学への入門書として、また歴史的変遷を見直す一つの手段として非常に有効であると言える。
頑張りました。まだ近現代読んでませんが。もう納得しようがしまいがとりあえず読み進めました。難しかったし訳わからんところもいっぱいでしたが、楽しかった。
『西洋哲学史』(熊野純彦、2006年、岩波新書)
本書は、自然哲学の祖とされるタレスの時代の哲学者から、トマス・アクィナスからデカルトの時代の神学論争までをその範囲とし、15章にわたり各章20ページ弱でそれぞれ解説している。
古代から中世までとは言え、新書ですべての範囲を理解できるかといわれたら、それは難解なのではないか。まして、たとえばソクラテスの思想を本書一冊でカバーできるはずがない。
しかし、本書は西洋哲学の歴史を辿ることが目的。古代の哲学者がどのように人生、真理、世界、神について考え、発展させてきたのかという思想の流れを追うには良書と言えるのではないか。
(2010年5月22日 大学院生)
いっさいのものは神々に充ちている。
世界には音階があり、対立するものの調和が支配している。
私が従うのは神に対してであって諸君にではない。
すべての人間は生まれつき、知ることを欲する。
君自身のうちに還れ、心理は人間の内部に宿る。
存在することと存在するものとは異なる。
神はその卓越性のゆえに、いみじくも無と呼ばれる。
存在は神にも一義的に語られ、神にはすべてが現前する。
新書であるため、持ち運びが可能という点で気に入った。 有名哲学者達の思想をざっと知る分にはいいのではないか。 アウグスティヌスに関する11章の3つの部分が非常に興味深かった。 P167L6〜L10 「友人や恋人、一般に愛する者の存在には、「関係」という一語には尽きないなにかがあるのではないだろうか。愛する者は「もうひとりの」「他の」私というよりも、私の存在の一部である。私の存在は、愛する者... 続きを読む »
西洋哲学の流れを、時の哲学者の思考過程を再構成するという独特の方法で紹介した著書の、上巻に相当する本です。 収録されている時代は紀元前500年から紀元1500年ごろまでの、実におよそ2,000年間。ソクラテスよりはるか昔のタレスやピタゴラス、プラトンやアリストテレスを経て、アウグスティヌス、トマス、デカルトまでを網羅しています。登場する総勢30人以上の哲学者に偏りや過不足がないのかどうか、正直さ... 続きを読む »
西洋哲学史の概論書。ただ、入門書にしては少し難しいように感じました。前半部分は楽しく読めましたが、後になるにつれて分かりづらくなっていきます。ある程度、歴史や思想・哲学の知識が必要な気がします。
やっと読み終われた…という感じ。
最初のほうの記述がとてつもなく私好みの文だったのですが、途中は鳴りをひそめていた気がします。
自然から神に至るあたり、実感に欠けてくるのが問題なんですかねぇ。神って言われると、ウッてなってしまいます。
でも新書にしては細かくて面白かった。特に前半がいい!
タレスに始まり中世へ・・・。なんとやわらかで滑らかな語り口!熊野先生の講義を受けたことあるのですが、彼の喋りの独特の空気がそのまま文字になっていて感動した。引き込まれるなあ。







