- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004310129
感想・レビュー・書評
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思想史関係や丸山眞男については全くのペーペーで、これを入門書としたのでまだ冷静な評価ができないんですが;;丸山だけでなく当時の社会情勢や大衆についても興味をそそられました。丁寧で易しい文章。
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政治史、思想を学ぶ上で、「避けられないリベラリスト」丸山真男を上手に写しているのがこの本。刈部さんはうまく編集している。
すごく大切な一冊です。 -
もうちょっと時代背景を理解した上で読む必要があったな。
日本史勉強不足ー。
もんぽわん:
個人の成長には異質なものとの接触が大事、
外からどのような苦難にさらされようとも誇りを保ち平然としていられる主体性をどうすればココロの内に確立できるか、
マックス・シェーラー、
エドムント・フッサール、
マルティン・ハイデガー、
ロマン・ロラン、
カール・シュミット、
ローザ・ルクセンブルクetc... -
著者の苅部さんが大学のゼミに来てくれて話したなぁ。
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丸山は大學時代に蝋山政道に師事している。
1950年代から日本思想研究に傾倒していく。
古典を読み、古典から学ぶことは現代から隔離することにある。
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カメラ壊れる。というか写真撮ろうとしたら電源入らず。どういじったらいいかなど分かるはずもなく、空しく電源ボタンを押し続け、イライラ30分もサルのように繰り返す。情けなし。あきらめるしかないのであった。心の解決策は“忘れること”。僕はデジカメなど持って来てはいなかった、何かを撮ろうとは考えてこなかった…。道具に頼るときは、それが無くなっても困らない心持も備えて頼ろう。おお、数々の社会システムも。と、そうなるといったい自分には “それが無いと困る”ものが何なのか、境界をしっかりつかまえておかなくちゃなんないな。
その上で、“それが無いと困る”ことがないように、“それ”を守るために動くのか、“それ”がしっかりあると前提して“それが無くなっても困らない”、様々を頼る範囲を拡大すべく動くのか。丸山眞男系1冊目、苅部直『丸山眞男−リベラリストの肖像』……
国家やさまざまな組織の「内側」に属し、その内部だけに浸透するイデオロギーや「常識」によって、世界を見る目がはじめから一定の「イメージ」の眼鏡をかぶせられている…人間に残されている道は、あくまでも「内側」にとどまっていることを自覚しながら、外との「境界」の上に立ちつづけることである−「境界に住むことの意味は、内側の住人と「実感」を頒ち合いながら、しかも不断に「外」との交通を保ち、内側のイメージの自己累積による固定化をたえず積極的につきくずすことにある
……だそうだ。文中に庄司薫氏の『赤頭巾ちゃん気をつけて』からの引用、知性について……
知性というものは、すごく自由でしなやかで、どこまでもどこまでものびやかに豊かに広がっていくもので、そしてとんだりはねたり突進したり立ち止まったり、でも結局はなにか大きなやさしさみなたいなもの、そしてそのやさしさを支える限りない強さみたいなものを目指していくものじゃないか
う〜ん。やっぱりカメラ壊れても涼しげな心持でいられるようにしよう。そんな境界の位置にいることが大事。 -
竹内のよりこっちの方が面白かったな。
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戦争をまたぎ政治学者として理念と信条を世間に発言し続けた人。東大紛争、闘争などの発言することの意義を大切に扱った人。・・・ただやはり完璧には理解できていない。リベラリストやデモクラシーって何、って聞かれたら‘パッ’っと答えられないからだ。
この本の種類を示すわかりやすい文章が頭に残っているので、その文を書く。「君の意見には反対だが、君が意見を発言する権利は命に替えてでも守ろう。」
・・・人権は大切なものであることを痛感。 -
せめて『日本の思想』を読破してから読むべきだった・・・。当時の歴史状況を丸山を軸に描いてる本として見ても普通に面白いのだけど、著作を読んでると更に面白いのだろうなぁ。
今の東大の授業では丸山のまの字も出てこないのだが、何かトラウマでもあるのだろうか。