ウェブ社会をどう生きるか (岩波新書 新赤版 1074)

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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310747

感想・レビュー・書評

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  • 地方分権。地方から活性化。そのためのウェブの活用。

  • 西垣通の書いたものは相変わらず難解.
    Web2.0,SNS,2007年問題など学術的に高尚ではない流行りものを取り上げているのに難しい.
    でも,多少は分かるところもある.

  • まぁ、目新しい知識は得れなかったのは残念だけど、ネット社会の浸透で開ける曙光として集合知、地域発信型メディアを挙げていて、それを担うのは団塊世代が妥当である。
    ウェブ2.0は今までの同種大量生産・消費からロング・テールビジネスモデルを可能にした。等々。
    個人のこころの仕組みはオートポイエティック・システムであり、厳密に言えば客観的世界など存在しない(基礎情報学からみれば)。
    同著『こころの情報学』では、個人のこころはオートポイエティック・システムとアフォーダンスによると述べてます。
    総評として興味深い内容でしたが、個人的にはもう少し踏み込んだ内容にしてもらいたかったな~。

  • 「そもそも情報は伝わらない」「生きる意味を検索できるか」など章立て名に表れている問題意識がいかしている。

    以下、抜き書き。

    ・意味を固定化する規範化作用が、国家権力というより国家規模のコマーシャリズムから生じていることに気づかねばなりません。

    ・機械と生物の相違はいろいろありますが、本質的なのは“時間”との関係です。

    ・注目すべきはことは、場に拘束されない宗教である一神教と「情報」の関連です。

    ・もし仮に適切なメディアを設計し運用できれば、そこに新たな社会システムが出現することになるはずです。

    ・大切なのはわれわれが生き延びていくための「知恵(wisdom)」であり、それは社会情報から精選されたエッセンスであって、身体をもったわれわれ人間が随時、あたえられた状況や文脈に応じて紡ぎ出すものです。

    ・私は二一世紀の日本は「ハイパー(超)多極分散国家」をめざすべきだと考えています。

  • [ 内容 ]
    大きな話題のウェブ2.0。
    いったい何が新しいのか。
    どのようなことが可能なのか。
    民主的平等主義という美名のもとで、逆に、社会的な格差はますます広がっていく懸念はないのか。
    情報やコンピュータの本質を基礎から考え直し、社会全体として、真のIT革命実現にむけて、今どういう方策をとるべきかを問う。

    [ 目次 ]
    第1章 そもそも情報は伝わらない(ウェブ情報爆発の時代 足をすくう検索技術 ほか)
    第2章 いまウェブで何がおきているか(放送と通信の融合 e‐Japanからu‐Japanへ ほか)
    第3章 英語の情報がグローバルに動く(検索自動化の罠 ふたたび人工知能の夢 ほか)
    第4章 生きる意味を検索できるか(シャノン情報理論の功罪 生物と機械 ほか)
    第5章 ウェブ社会で格差をなくすには(暗黙知と「しみ込み型教育」 自閉症児の学び ほか)

    [ POP ]


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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ウェブ社会を知るための良書。
    ここでの知識は大学生活に大きな影響を残した。

  • 想像していた、こんなに便利なウェブ社会万歳!的な内容ではなく、ウェブ社会に対し批判的な目を向けている。
    情報学的な抽象的、理論的な内容、人間社会のマクロ的な側面に目をむけた内容がほとんど。

    あまり中身を見ずに借りた本なので期待はしていなかったが、内容は濃くで勉強になった。

    詳細を論じるには新書では少なく、若干説教臭いのがたまに傷。
    著者の他の書籍も読んでみたいと思った。

  • ウェブ進化論と合わせて読むと尚良し。

  • 自分はこの著者、西垣徹氏の本が好きである。最初に手に取ったのは「デジタルナルシス」である。IT関連の本にしては(もちろん詳しく書かれてはいるのだけれど)文学的な表現がされていて、とても読みやすいです。本書でも昨今のWEB技術や、今後の進み方について分かりやすく書かれています。

著者プロフィール

東京経済大学コミュニケーション学部教授/東京大学名誉教授

「2018年 『基礎情報学のフロンティア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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