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みんなの感想・レビュー・書評
[ 内容 ] 真珠湾攻撃の直後に竣工し「世界最大・最強」といわれた大和。 だが、この巨艦はレイテ沖海戦などを経て沖縄へ向かう途中、わずか二時間余りの戦闘で撃沈された。 約三〇〇〇人の乗組員の内、生還者は三〇〇人足らず。 著者は生存する二三人からその凄惨きわまる体験を取材、大和の航跡と戦争の実相、生存者や遺族の願いを伝える。 [ 目次 ] 序章 誕生 第1章 初陣 第2章 海戦 ... 続きを読む »
超ド級の大和型戦艦1番艦である「大和」は、同型艦「武蔵」とともに、世界最大の戦艦として世に知られている。 本書はその「大和」を概説するルポである。 まず最初の3分の1ほどで「大和」建造の背景、ミッドウェーから沖縄特攻に至るまでの戦歴などが簡潔に紹介されている。 戦艦「大和」を語るという場合、そのほとんどは、天一号作戦と呼称される悲愴な沖縄特攻作戦と撃沈についである。... 続きを読む »
歴史背景から戦艦大和を紐解く。
数少ない生還者たちの証言に基づいているので、非常におもしろい。
栗原氏は近代史の「発掘」や証言者へのインタビューを積極的に展開する毎日新聞記者。その活動は研究者の間でも定評がある。戦艦大和の歴史を概観しながら、要所に生存者の証言を織り交ぜる。新たな大和の姿を我々は垣間見ることになる。綿密な調査に裏づけされた冷静な筆致からは、「あえて大和にこだわる」著者の、次代に大和の記憶を継承させようという情熱が伝わってくる。大和ブームに便乗したわけでなく、生きた大和の声を伝える最後の機会に満を持して発刊されたもの。栗原氏の功績を讃えたい。
戦艦大和について書かれた本はやまほどあろう。本書の特色は、使い惜しみされた大和が実際にどれほどその威力を発揮したかという戦歴をたどったあと、すでに20人ほどしか残っていなかった大和の生還者たちにインタビューすることで、大和の最後の様子、生死をわけた理由、生き残ったものたちの戦後を語ろうとしている。大和が片道燃料しか積んでいなかったのはウソだったとか、吉田満の『戦艦大和の最後』に書かれた、駆逐艦にしがみつく生存者の指を艦上の上官が切り落としたのは事実かどうか、大和の沖縄行きは水上特攻であったはずなのに、戦死者たちが2階級特進しなかったのはなぜか等、新たな問題提起も多く内容は新鮮だ。ほとんど活躍もしなかった大和が、これほど人々に愛され語られるのか、それはやはり沖縄特攻という悲劇があったからであろう。







