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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(岩波新書 新赤版1105)
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0711/sin_k387.html
[要旨]
演出家は日々何を思い、どういうことをしているのか。そもそも演劇の力とは?第一人者によるスリリングな演出論。作品選びや劇作家たちとの対話、稽古場での実践、俳優養成の思想など。大勢の世界の演劇人との出会いも紹介。巻末に、井上ひさし氏の新作芝居が初日を迎えるまでを赤裸々に綴る「『ロマンス』演出日記」を収録。写真多数。
[目次]
第1章 「聞く」力;第2章 戯曲を読む;第3章 稽古場から;第4章 「時代と記憶」に向き合う;第5章 世界の演劇人と出会う;第6章 俳優とはなんだろう;第7章 演出家になるまで
プロの演出家が何を考えながら仕事をしているかがわかる。
聞くことが重要
はいといいえの間の無数の反応
聞く力。私のせりふは、相手のせりふを、まるで初めて聞くかのごとくに聞くことによって語られる。せりふとせりふのあいだにある空白のなかで、相手のせりふが背負っているあらゆる歴史を聞くことによって心を揺さぶられ、そうして発せられたせりふだからこそ、せりふは相手の気持ちを揺さぶる。そうしてせりふはせりふに呼応し、舞台は軋みながらも動き出す。
印象に残る一文。
「人間は自分とは違うと思っていた人間と出会い、心からの交流を交わしていくうちに、今までの無知ということに気づき、その壁を破ることで初めて相手の死について無関心ではいられなくなる。」
なんか『間』のすごさをいまだに覚えてるな。
この本はHow toものではない。演出家という仕事を通して、演劇とは何か、俳優とは何なのか、その仕事・使命とは何なのか、深く考え抜かれた本である。 ・演劇は、歴史を再生する装置。過去に忘れられていく死者の声を聞き、それを舞台を通して現在の観客に伝えていく。そして忘れてはならない記憶を共通の声にしていく。(7) ・何よりも大事なのは「聞く力」。「沈黙こそ、音なのだ」と武満徹が言ったように、聞... 続きを読む »
いままで演劇の面白いと思うところがうまくいえなかったけど、それがちょっとわかった。全然見つからなかったけど、演劇の本に書いてあるんだな。
演出家に必要なのは“聞く力”なんだそうだ。
それは何かが起こったときの音ではなく、
その裏で支える人間の心の動きを聞く力なんだと。
2009年2月15日読了。
世代が違う故に感じる違和感はいくつかあるけれど。
それも、「時代」が人に与える影響の如何に大きなことか、という感想につながった。
それよりなにより、これだけの仕事をしてきた人でも、やはり、こんなことを感じるのか!
(やっぱり初日は怖いのか!とか、その他色々)
ということに、大きな親近感と、そして改めて舞台というものの大きさに畏れ、溜息をつく。
自分の感じていることは、自分だけが思っているわけではない。
有名無名にかかわらず、舞台に向き合う人々が常に感じていることなんだ。
このことに、大いに励まされた。
舞台に対して怖気付きそうなときに、立ち向かう勇気をくれる一冊になりそうだ。
---------------------------------------------- ▼ 100文字感想 ▼ ---------------------------------------------- 演出家は人間を相手にしている。これは、広告制作にも いえるなぁとハゲシク共感。「一本の線」という表現が印 象深い。広告ならUSPか。広告で一本線を探すというこ とは「企業の情... 続きを読む »
様々な作品や人との交流を通じて得てきた、演出するための(あるいは、演劇においての)心構えを様々なエピソードを通じて語っている。演劇だけでなく他の芸術作品にも通じる、芸術一般の内的深さと外的広がりの存在・可能性を感得できる。演劇に関係のない人が読んでもおもしろい。
演劇とは何か、そこまで考えさせられる演出家という仕事について書かれた本。本格的に踏み込んだ内容なので、読み応えは十分。

日本を代表する演出家、栗山民也が自身の演劇観・演出観などについて書いた本。
自身の生い立ちについて記述した章もあり、非常に興味深く読了した。
栗山の父親は母の前夫の戦友で、夫の遺骨を届...






