- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311218
作品紹介・あらすじ
当代随一の詩人、歌人、小説家が揃って、一巻三十六句の調べを織りなす。古きよき歌ことばから現代語まで、とっさの受けは縦横無尽。滑稽とみやびの丁々発止が、古来うけつがれてきた歌のかたちを生き生きと現代によみがえらせる。独吟ではない「座の文学」の愉しさを存分に教えてくれる、恰好の俳諧入門。
感想・レビュー・書評
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國學院大學名誉教授。
※國學院大學図書館
https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/BB01057251詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わたしたちの歌仙(丸谷才一)◆鞍馬天狗の巻◆夜釣の巻◆YS機の巻◆ぽつねんとの巻◆大注連の巻◆焰星の巻◆海月の巻◆まつしぐらの巻
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こんなじーさまになりたい。
蕎麦屋の二階で酒を飲みながら
仲間と連句。
連句とは五七五と「長句」をつけたら
次が七七の「短句」をつけ、
これを交互に繰り返す。
歌仙にちなんで36句。
何句目と何句目は
月、花を読むという縛りもあり。
(「月の定座」「花の定座」)
源氏物語を下敷きにしたかと思うと
食べ物やら、生活感たっぷりの句で返す。
丁々発止。
豊かな文学の世界を垣間見た。 -
171216 中央図書館
おっさんの宴会芸を見ているような気もする・・。 -
S911.38-イワ-R1121 200024297
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流石に色々な言葉を知っているものなのだなぁと感心。こういう事を考えながらつけていくのだと勉強になった。
何よりも3人がお互いの句を褒めあっているのがいい感じ。
芭蕉の七部集あたりを、こんな感じで解説してくれる本が無いかな。 -
[ 内容 ]
当代随一の詩人、歌人、小説家が揃って、一巻三十六句の調べを織りなす。
古きよき歌ことばから現代語まで、とっさの受けは縦横無尽。
滑稽とみやびの丁々発止が、古来うけつがれてきた歌のかたちを生き生きと現代によみがえらせる。
独吟ではない「座の文学」の愉しさを存分に教えてくれる、恰好の俳諧入門。
[ 目次 ]
鞍馬天狗の巻
夜釣の巻
YS機の巻
ぽつねんとの巻
大注連の巻
焔星の巻
海月の巻
まつしぐらの巻
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
もう何回も読んだのに、 寝る前とかにまた読んじゃう本てありますが
そこに『歌仙の愉しみ』が仲間入りです。
大岡信と丸谷才一と岡野弘彦が、 そば屋の二階でお酒を飲みながら巻いた歌仙をまとめたもの。
一番手が五七五で発句を詠んだら二番手が七七、
三番手がまた五七五で詠んで四番手が七七…
という風に、全部で三十六の句を順に詠んでいくのを歌仙というんだそうです。
この発句だけ分離して俳句になったんだって。
好みだ~
前の句を受けて作るけれど ここから三句は秋の句、とか
ここは月を出さなきゃいけない、 ここでは恋をだしちゃいけない、とかのきまりもあるらしいので
すっごく頭使うしひらめきも必要みたい。
いろんなことを知ってないとすぐ詰まりそう。
わたしもそば屋の二階で一日かけてこういうのやってみたい!
と思いました。