- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311324
作品紹介・あらすじ
二〇〇〇年に発足した介護保険。今、現場からは「「介護予防」とは?」「サービスを充分受けられない」「地域格差が拡大している」「介護士では生活できない」といった戸惑いの声が挙がっている。サービス利用者、その家族、介護従事者、行政担当者、政治家等、多数の関係者へのインタビューをもとに、早急に求められる処方箋を考察する。
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705733詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分なりの介護の勉強。いろいろな施設、制度があって難しそうだ。こういう現場で働くというのはどんなことなんだろう。まだ理解できず。
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ケアマネージャーである筆者の介護サービス利用者・介護従事者・行政関係者などのインタビューから浮かび上がる現状に対する考察。
混乱を生んでいる要介護/支援認定方法、書類作成の煩雑さ、給与の少なさによる離職率の高さなど解決が必要な多くの問題があることを知った。
質の高いフィリピン人介護士はぜひ積極的に活かせる場を設けてほしい。
日本の介護サービスがどのようなシステムで提供されているか、全く知らない自分にも飲み込みやすく書かれた良書。当事者・家族・介護事業に従事することを考えてる人それぞれに示唆を与えてくれそう。
そろそろうちの親も…とか自分が老いる頃には超高齢化社会…とか不安に胸がざわざわし始めた人のはじめの一歩に。 -
あくまでも介護の「現場」からの視点にこだわった本。著者が介護を受ける人や介護に携わる人に数多くのインタビューをおこない、それがベースになっている。労作だよね。
ちょっと前の本だから、今の介護の状況にあてはまらない部分もある。でも、特養へ入所することの難しさや介護士の労働環境の厳しさなんかは、この本が書かれた当時とあまり変わっていないと思う。この本に書かれていることが「昔の話」になればいいんだけど‥。 -
【読書104】社会保障審議会介護保険部会の委員であり、淑徳大学准教授の結城康博氏の著書。サービス利用者、その家族、介護従事者、行政担当者、政治家等、多数の関係者のインタビューをもとに、2008年時点での介護保険の現状・課題についてわかりやすく説明している。
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<特に印象に残ったこと>
*あくまでも「自立支援」が念頭に置かれたサービス体系となっているため、本人とヘルパーは一緒にいることが前提とされているのだ。つまり、ヘルパーに掃除等をお願いして、「本人は買い物に行く」「病院に行く」ことはできない。
*政治主導型になると業界団体などの利益追求型の行政運営になりやすいことで、マスコミをはじめ国民がしっかりと監視していかなければばらない。
*介護従事者に将来ビジョンを
*介護現場の崩壊を食い止めるには、介護従事者の大幅な待遇改善は緊急的課題をいえる。
*要介護認定の簡素化・・・介護区分を細分化する必要はなく、「非街頭」「軽度」「中度」「重度」といった四段階に簡素化し、それぞれに上限額を設けるだけでいいのではないだろうか
*国民に「社会保障目的税化」として消費税の引き上げを求めるならば、その対象は「医療」「介護」といった現物給付に特化すべきである。
*介護や医療現場が崩壊寸前とマスコミで報道されているが、それを最終的に解決するのは「政治家」「役人」「介護従事者」といった専門家ではなく住民である。
*一人ひとりがどのような福祉システムを築いていくべきかを熟慮し、たとえば日ごろは介護サービスを必要としなくても、社会保障全体について関心を抱くべきである。 -
[ 内容 ]
二〇〇〇年に発足した介護保険。
今、現場からは「「介護予防」とは?」「サービスを充分受けられない」「地域格差が拡大している」「介護士では生活できない」といった戸惑いの声が挙がっている。
サービス利用者、その家族、介護従事者、行政担当者、政治家等、多数の関係者へのインタビューをもとに、早急に求められる処方箋を考察する。
[ 目次 ]
第1章 介護サービスが必要となったら
第2章 現場と政策とのあいだ
第3章 介護予防システム―その仕組みと有効性
第4章 介護保険の原点は何か
第5章 介護労働者から見る現場
第6章 障害者福祉における介護
終章 現場へ歩み寄るための道筋
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
配置場所:2F新書書架
請求記号:369.2||Y 97
資料ID:C0028737 -
介護の現場視点が色濃い一冊。現場視点の問題点がよく分かります。介護分野は成長分野といいますが、なかなか難しい問題ですね。
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介護の直面している問題を幅広く体験談を含め提供してくれる優れた本。
こういう問題を匿名じゃなく声を大にして言える社会にしたい。