宇宙論入門: 誕生から未来へ (岩波新書 新赤版 1161)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004311614

作品紹介・あらすじ

アインシュタイン以来約一〇〇年で、一三七億年という宇宙の歴史が明らかになってきた。その研究史は逆転につぐ逆転の連続であり、現在は暗黒エネルギーの支配という深く謎めいた状況にある。はたして謎は解けるのか?日本の第一人者が理論と観測の最前線を展望し、宇宙と人類のはるかな未来を考察する。

感想・レビュー・書評

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  • インフレーション宇宙の生みの親である佐藤勝彦さんによるインフレーション宇宙を中心とした宇宙論の本。出版は15年前ですが、直近の観測事実は入ってないものの理論としてはそんなに古くなってないなと感じました。
    インフレーション宇宙の、なぜインフレーションが始まったのかについて、今まで読んだ本だと今一つ理解できてなかったのですが、流石理論の生みの親が書いただけあって説明が明瞭に感じました。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705804

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    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000072880

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  • よくまとまっている。

  • 735円購入2011-01-25

  • 現在の最新宇宙論の概要を教えくれる。難しい部分もあるが、今までビッグバン理論で決定だと思っていたのがインフレーション理論とかその他色々の宇宙モデルが出てきて面白かった。あと50億年後にには地球は赤色巨星と化した太陽に飲み込まれてしまうのだな。生命の営みは宇宙時間からみたらなんと些細なものか〜。でも、この地球にしか生命はしないのかもしれない。

  • 宇宙はビックバンで始まって今も膨張し続けている。
    この本を読む前のわたし…何とも大まかな宇宙創成に関する知識だったこと!
    ブラックホールに中性子星、超新星爆発くらいの言葉は知ってましたとも…
    でも、でも…人間の理解ってこんなもので、本当のところ何もわかってないんじゃないの? って思ってた。
    少し前、系外惑星の本を何冊か読んで、ほ~ようやく太陽系外に惑星が見つかったのか~ そんな程度か~ って思ってた。宇宙の謎なんてまだまだわからんことだらけだって…
    ところが、わたしたちの宇宙が産まれて137億年、その後、ひとつの力が4つに分かれて…インフレーションが起こって…そういうことはあくまで少し科学的な想像のお話だと思っていたら、これはもうほぼ間違いのない事実だと仰る?
    いや、まだダークマターもダークエネルギーも実態はわかんないんじゃ…ないの?
    で、インフレーション理論の提唱者である作者が、宇宙創成はここまでわかっている! という事をたぶんわかりやすく簡単に解説してくれている本なんだと思う。
    難しくないかと言えば、細かいところまでは理解できないところは多かったように思う。思うけど、読んで損はしないと思うというか、得るところが多い本だと思います。
     ほ~そんなことまでわかっちゃうんだ~って感じで読めば可。
     小説風プロローグがいただけないので、我慢して読み飛ばして可。
     マルチバースに関しては、昔風に言えば多重宇宙っぽいけど、因果関係のない世界から異世界人が現れることはなさそうってことで少し残念。

  • なかなか難しいし
    入門って感じじゃないけど
    宇宙論について詳しく知りたいなら読んで損ない本
    いきなり読むにはきついのでおすすめ3

  • 入門という割に難しいぞというのが印象。ですが、宇宙研究の最近の知見を知ることのできる本かな。インフレーションにより、地球がある宇宙とは別の宇宙があることが予言されていることが面白かった。関連して、相対性理論も勉強してみたいと思うけど、ついていけるかな。。。

  • いつか一通り理解できるようになりたい。

  • 宇宙関連の入門書籍は何冊か読んできたが、どれも通して理解できた試しはなく総じて難しい。もちろん本書もその中の一冊。基本的な論点は宇宙の誕生。宇宙は如何にして無から生じたのか。詳細は分からないが概念はわかるビッグバン、ブラックホール、赤方偏移。ちょっとあやしくなってくる暗黒物質、暗黒エネルギー、宇宙背景放射。何度聞いても理解し難い弱い力と強い力、ボース粒子、フェルミ粒子。基本的に全ての学問は”五感"から始まっているはずだが、10のマイナス40乗秒後の世界など、もはやその痕跡すら見いだせない領域の深遠さにはため息しかでない。
    しかし、何冊か読んできてようやっと学ばなければいけない領域は理解できた気はする。ニュートンの古典物理からアインシュタインの世界へのパラダイムシフト、量子論、熱力学、電磁気学あたりをやり直そう。ゴールを見てからの方が、道中楽しめる。先はまだまだ長い。

  • 宇宙論が判り易く書かれている。今この瞬間に、地球以外に生命体が存在しない確率が高いことも納得いく。

  • 新書で入門編とは言いつつも、ある程度の物理学などを学んだことを前提で話は進んで行くので内容はかなり難しかった。
    しかし、わからない単語をいちいち調べながら読んで行ったので、
    この本を読んだ後に多少難しいディストピア小説やSF小説等を読んもすらすらと頭に入ってきた。
    また、この本では宇宙の過去から現在、未来までなぞらえて構成しているので宇宙についての興味は深まる。
    その上でより易しい宇宙科学の本を読むと知識が身に付くと思う。

  • 正直よく分かりませんでしたが、何か熱く語っていることだけは伝わってきた。
    学者の本はこうでなくてはならない。
    未知なる本を苦労して読むということは読書の重要なプロセスであって、分かる本だけ読むというのは為にならん(と自らに言い聞かせる)。
    それにしてもこの本と比較すると村山さんの本は改めてすごいと感じる。

  • 難しかった。
    でも、ブレーン宇宙っていう考え方が、好きでした。
    感想も、頭悪そうだな…。

  • 第3週 1/25(水)~1/31/(火)
    テーマ 宇宙の不思議

    ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00173137

  • 宇宙論に関してかなり幅広くカバーしているが、入門と言うには難解過ぎる感がある。

  • 入門の割には、私には難解な点が多かったです。しかし、イラストや写真も、多く内容は充実したものです。よい簡単な入門書を読んだあとに再度挑戦したい。

  • 平易に噛み砕いた佐藤氏の著書を何作か読んだので、少しレベルが高そうな新書版に手を伸ばしてみましたが、名称は覚えてるけど現象は忘れている単語が頭に入ってこなかった。
    平易な著書から続けて読んだ方が理解できそうです。
    けれど、今まで宇宙について分かってきたこと。これから分かるであろうと予測されること。が分かりやすく書かれていて、宇宙論がどのように発展してきたのか知ることができてとても面白かった。

  • [ 内容 ]
    アインシュタイン以来約一〇〇年で、一三七億年という宇宙の歴史が明らかになってきた。
    その研究史は逆転につぐ逆転の連続であり、現在は暗黒エネルギーの支配という深く謎めいた状況にある。
    はたして謎は解けるのか?
    日本の第一人者が理論と観測の最前線を展望し、宇宙と人類のはるかな未来を考察する。

    [ 目次 ]
    プロローグ ビッグクランチからの脱出
    第1章 宇宙論の始まり
    第2章 素粒子と宇宙―インフレーションという鍵
    第3章 見えてきた宇宙の歴史
    第4章 宇宙の未来
    第5章 マルチバースと生命

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 日本の宇宙論研究者では最も有名な一人、佐藤勝彦氏が新書の形式で宇宙論の最先端を説明した本。「入門」であるが、前提知識としてそれなりの物理学、特に量子論や素粒子の知識を要求する。ただ、それがなくても一通りのイメージがつかめる構成になっているところが、やはり優れた学者の腕であろうか。背景知識をつけてから読むとまた変わって見える。読むたびに理解が深まっていくという点において、宇宙論の入門書として十分である。

  • 最近量子力学等の本を読むようになって、やっとウロボロスの図がぼんやり分かるようになってきた。宇宙の始まりが解明されてきたり、ダークマターやダークエナジーの発見、力の進化等の研究が進んでいる。ただ単純に見果てぬ空間や想像を絶するような時間の流れに思いを馳せられる研究者の方々にただただ畏敬の念をいただくばかりです。

  • 『宇宙論入門―誕生から未来へ』(佐藤勝彦、2008年、岩波新書)

    宇宙のはじまり(ビッグバン)とそのひろがり(インフレーション)から、宇宙の未来(ビッグ・クランチ)までを解説した入門書。入門書とはいいながら、宇宙物理学の専門用語が飛び交うので宇宙物理学に精通していないと理解するのは難しいかもしれない。

    宇宙は現在137億歳であり、今後収縮に向かい、最終的には消滅するという。その過程が素人には難しいのであるが、わからないなりにも宇宙の深遠さやロマンが感じられると思う。

    (2010年3月24日 大学生)

  • この本の後は当然現代の天文学シリーズの2巻と3巻を買います。

  • 導入はSF的で興味をかき立てられたが、面白く読めたのは前半までで、「真空のエネルギーの相転移」の話が出た途端、理解不能。
    「宇宙論入門」とあるけれど、入門書としては専門用語が多様されすぎており、親切ではないと感じる。
    読み進めるにしたがって、突っ込みを入れたくてしょうがなくなる。
    収縮に転じた宇宙の中で膨張する宇宙を誕生させて生きながらえることが可能?
    筒井流ナンセンスSFになりそうな話が小難しい物理学と一緒くたにされているのは、わざと混乱を狙っているのか?と疑ってしまう。

  • 2008年には南部陽一郎氏がノーベル賞を。
    「対称性の自発的破れの仕組みの発見」ということですから、真空の相転移という宇宙論はまさに時宜にあってるなぁ・・と思う。
    しかし、宇宙の起源を知りたいと思っても、物質を形成する素粒子の理屈を多少知らないでは付いていけないのも事実。
    まさに「ウロボロス」(蛇が自分の尻尾を飲み込もうとしている絵)そのもの。
    この新書はさらに、未来の宇宙にも言及している。
    この宇宙にいる知的動物が人類だけだとしたら、我々の身体そのものを加工することによって、宇宙の色々な場所に生息するかもしれない・・・、と考えるのはおもしろい。
    メタンガスで生きることができる遺伝子操作を・・・・なんてのはどうだろう。

  • 素粒子は宇宙とつながっている

  • 本書は、そのタイトル通り、宇宙論について記された本です。
    著者は、インフレーション理論を世界で始めて提唱した佐藤氏(現東京大学教授)です。
    宇宙には関しては、中学生の頃に興味を持って、理科の先生に本を借りて読んだくらい
    興味を持っていました。

    内容は入門となっていますが、難解とまでは行きませんが、完璧に理解する事は
    難しいかと思います。アインシュタインの特殊相対性理論以前は、時空つまり
    時間と空間は絶対的な存在で、その存在を調べる事はしなかった。
    その後、特殊相対性理論・一般相対性理論を発端に多くの物理学者が統一理論を
    目指し研究していく。その内容と歴史を述べている感じですね。

    LHCで話題になっている、弱い力と強い力がなんとなく理解できたような、
    出来ないような感じですが、多くが新鮮な情報(知識)だったので、読んでいて楽しかったです。
    また、本書の最後の方に「人間原理」と言われている理論が説明されていますが、
    これもなかなか面白かったと思います。

    宇宙の謎は、まだまだ果てしなく解明できない事が多い事が分かりました。
    今後はLHCの実験でなにが解明されるのか。そこに注目です。

    宇宙に興味のある人、平易ではないですがお薦めです。

  • 無理。

    これは無理。

    考えることは大事だし、きっと宇宙に未来はあるけど。

    これは無理。

    マクロの宇宙と、ミクロの宇宙。

    地球という内部の点から、全体を理解することは果たして可能なのだろうか?

    ちょっと考えさせられた。

  • 入門といいつつ、文系の頭では、もはやついて行けないレベル。
    何度も繰り返し読めば理解できるのだろうか?そうとも思えない。

    「私たちの宇宙は、10次元、もしくは11次元時空に浮かぶ膜の世界である」といわれても…そりゃイメージがわかない。

    おもしろいけど、どうしてもついて行けないから、判定不能ということで3つ星。
    それでも神秘の魅力にはかなわない。

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著者プロフィール

立命館大学・大学院客員教授、ブレーメン経済工科大学客員教授。大学でのキャリア教育、国内外での学生インターンシップに注力中

「2012年 『楽しいキャリアデザイン(第3版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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