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この作品からのみんなの引用
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参加者に配布された、大手投資会社の作成したパンフレットに、躍るような文字で書かれていたのはこんな内容だ。「まさに民営化された旧国営事業のうち、いまもっともトレンディな投資先―順調に増加する有罪判決と逮捕率が確実な利益をもたらしてくれます。急成長するこのマーケットに今すぐ投資を!」 アメリカ国内の投資家たちは、軍需産業やIT産業と並んでいま最も利益率が高く、人気急上昇の投資先として、刑務所ビジネスに注目している。
― 173ページ -
いったい毎日122人もの国民が必要な医療を得られずに死んでゆく先進国が、他にありますか?
― 116ページ -
「医療がこれだけ高い国はどう考えても異常です。カリフォルニア州では医療の請求の二一%が保険会社によって却下されている。一錠の薬を四つに割って節約する高齢者や看護師。それらを生み出した原因はたった一つ。医療を商品にしてしまったことです」
― 152ページ
みんなの感想・レビュー・書評
TPPの話が盛り上がっているので、急いで読みました。
Ⅰもありますので、合わせてお読みになる事をお薦めします。
「何でも民営化すれば物事の質は向上し、ダメなものは淘汰される」と言うのは幻想ではないでしょうか。
そんなに簡単なものでしょうか。
利益を追求するビジネスの世界はある程度いいと思うんですが、利益追求だけが目的ではない分野に関しては、難しいのでは?
読み終わって、心の底から怖いと思いました。
ホラー映画なんかよりよっぽどこっちの方が怖いです。
【推薦文】
アメリカの貧困者がターゲットになり、私たち一般人や外国人に知られないところで、より一層の肉体的・精神的・金銭的にどん底へと陥れられていく裏社会の現状が描写されている。とりわけ戦争ビジネスの問題は衝撃的。生きるとは?道徳とは?
(推薦者:社会工学専攻 M2)
【配架場所】
大岡山:B1F-文庫・新書 081/Id/1225
1に引き続き保険、刑務所などのアメリカの現状を伝えるルポルタージュ。最後に必要なのは厳罰化ではなく教育と主張しているが、新興国の台頭に伴い高等教育を受けても相当の職を得られない現在のアメリカの状況が問題の根底に横たわっている。
一度でも足を踏み外すと二度と這いあがれない下流への転落コース。日本でも新興国の台頭に伴う職不足は共通しているため、似たような状況が発生しやすい状況にある。今後を考えると読後に背筋が寒くなった。
アメリカにはびこる貧困の現場を赤裸々に描いたルポルタージュの第2弾。 「教育ローン地獄」「企業年金破綻」「医療保険制度の崩壊」ときて、日本の状況とよく似ているなと思っていたら、最後の章の「刑務所ビジネス」でたまげた。今や、アメリカのサービス産業を支える安価な労働力はインドやアジア諸国にあるのではなく、アメリカ国内の刑務所の中にある。民間刑務所の中に新たな「国内アウトソーシング」とも呼ぶべき... 続きを読む »
「2てなんやねん。これ以上恐ろしい現実があるんかいな」と思いながら読み始めたのですが、公教育・年金・医療の崩壊、そして刑務所ビジネスという、読んでて身の毛もよだつような話ばかり。効率ばかり追い求めていると、下手すると日本も…
『今、最もトレンディな投資先-順調に増加する有罪判決と逮捕率が確実な利益をもたらしてくれます。急成長するこのマーケットに今すぐ投資を!』これは某投資会社が民営化された刑務所への投資を募るパンフレットの一文。受刑者は英語堪能且つ第三世界より安価な労働力として産業界に組み込まれる。利益を出す為にはこの超安価な労働力を恒常的に維持することが必要?受刑者費用の税負担の是非に関しては日本でも議論があるが刑務所を営利事業と見るのは幾ら何でも行き過ぎ。受刑者は衣食住関連費用も請求され刑期を終える頃には借金だけが膨らむ。
前作は9.11以後を本作はオバマ以後のアメリカの貧困を紹介している。①学資ローン地獄②社会保障制度の崩壊③医療保険制度の崩壊④刑務所の市場化といった行き過ぎた新自由主義の帰結を紹介しており日本も他人事ではない。
最近、米国に関する本を集中的に読んでいる。この本はその一環で、Ⅰ、Ⅱまとめて読んだ。フリードマンは、教育と医療は市場原理を導入するべきでないと指摘したが、米国はそこに独占的な資本の参入を許してしまっている。そのことが、大学生の奨学金ローン地獄や医療費による破綻を招くことになった。奨学金によって、卒業時点で数万ドルの借金を背負っても、学歴の関係ない時給の安い仕事にしかつけない場合、悲劇は起こる。普通の会社員でも重い病気にかかると医療保険が高くなるので、リストラされる。そうなると貧困ライン以下になってメディケアのお世話になるしかない。
刑務所の囚人が、最も安いアウトソーサーというのは悲惨すぎる。番号案内が囚人によって行われている。戦争も派遣会社を使うことでコスト削減を実現している。非常に衝撃的な内容である。
前作よりもエグい。
学校が拝金主義で教育を受けられないのは罪悪であり亡国への近道。
刑務所ビジネスも蟻地獄のようで底知れぬ恐怖を感じる。
特に刑務所の実情に薄気味悪いものを感じた。これらの内容がある程度真実であるなら、米国では自国民を用いて失われたはずの奴隷を合法的に復活させようとしている層が存在しているように思えた。
行きすぎた資本主義ってこわいな。
特に刑務所ビジネスが他の労働者を食ってしまうというところで
すごく複雑な気分に。
個人的に医療や福祉にビジネスが参入すべきだと思ってたけど
そこにはちゃんと倫理が求められるんだなと思った。
他の本も色々合わせて読みたい。
1と合わせて一気読み。
帯にあるように『日本の近未来を暗示』しているかも…
しかし、刑務所ビジネスや医療崩壊はすでに日本で起こりつつもあり、日本がアメリカと同じ轍を踏まないように気をつける必要あり。
Ⅰに続いてまたも衝撃的。教育、医療、高齢化社会、ホームレスの現状が書かれている。日本がいかに平和で安全で豊かな国か実感する。
教育問題では私が書いた卒論がすごいお粗末になるような、そんな内容。日本もこうならないことを願う。
札幌への出張に持参①。著者の前作と同様経済的な貧困がアメリカに広がり中流階級が総崩れしていく様子がまざまざと描かれる。学生ローンや医療保険産業の実態が具体的に描かれており、前作と同様、実際に人生を送る人々のエピソードなだけにリアルである。今回は刑務所ビジネスとでもいおうか、そこに収監される囚人を安い労働力とみなしたマーケットが存在する事例が具体的に述べられており、その部分が特に衝撃的であった。オバマ大統領に対する見方も若干変わらざるをえず、アメリカという国の実態を垣間見る上で参考になる良書であった。
以前のイメージとはかけ離れたアメリカの現実。現場ルポのため、一部分をフォーカスしているだけかともおもったが、「余震(アフター・ショック)/ロバート・B・ライシュ」と合わせて読んで、納得した。
政府の役割とは何かを、よく考えさせられる。市場主義の手法は導入すべきだが、原理は持ち込むべきではないと思う。
student loanから医療制度、社会保障、刑務諸問題まで踏み込みます。ただし第一弾に比べて少しわかりにくい感じがしました。トピックによるものかもしれませんが、期待していたオバマ大統領がという失望が背景に流れているかもしれません。
アメリカ人の好きな言葉=自由競争 この言葉の弊害が書かれている本 一番興味深かったのは、テレフォンセンターなどの仕事の刑務所へのアウトソーシング 普通は賃金の安い国へ委託するはずだ。 まじめに働く受刑者というと意外なことのように思えるんだけど実に合理的なアメリカらしい発想だ。 なぜか? もしこの仕事(電話番)をおろされたら、どうなるか。 もっとキツイ仕事をやらされる。 だか... 続きを読む »
アメリカの貧困層を描いたルポの第二段.
前作はリーマンショック以前のお話でしたが,今作はオバマ大統領就任後の取材をベースにかかれています.
学資ローンに悩む学生,社会保障の崩壊に苦悩する高齢者,脈々と続く医療問題.
それらのテーマについて問題の原因と実情が描かれています.
日本人があまり目にしないアメリカの一面がこと細やかに書かれて,アメリカに華やかなイメージしか抱いていない人にはぜひとも読んでもらいたい一冊.

読了—APR 3, 2012
(まあ、Ⅰ、Ⅱどちらかだけ読めばいいかなってことで★4)
【感想】
前作と同じく本書のテーマは市場原理を働かせるべきでない分野、社会のベースとなる医療や教...






