革命とナショナリズム――1925-1945〈シリーズ 中国近現代史 3〉 (岩波新書)
- 岩波書店 (2010年10月21日発売)
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感想 : 17件
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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004312512
感想・レビュー・書評
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辛亥革命は武昌起義が重要である。ここから革命の動きは全国各地に広がった。それまでも広州起義などの武装蜂起がなされていたが、短期間で鎮圧された。武昌と漢口、漢陽は武漢三鎮と呼ばれ、長江中流の要衝である。ここを革命派が掌握したことが革命を方向付けた。武漢三鎮は後に武漢となる。21世紀に武漢で新型コロナウイルスが確認され、瞬く間に世界に広がったことも武漢の地理的重要性を物語る。
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孫文後の時代から、日中戦争を経て、その終結までを描く。
各地で起こる政府や、政府移転、国共の争いなどに加え
全体としての”中国”と日本の争い、果てには連合国、ソ連等の思惑も絡み
かなり複雑な時代であることがうかがえるが、
本書はそれなりによくまとまっており、それなりに読みやすい。
そういった意味合いではある程度視点を固定して縦の軸で
歴史を見ざるを得ず、視点を移した場合にまた縦軸をさかのぼって
軸をたどる必要があるため、逐一頭をリセットして整理していく必要がある。